ハマス全部隊「戦闘機能失う」 ガザ南部で戦果強調 イスラエル軍

AI要約

イスラエル軍のハレビ参謀総長が、ラファを拠点とするハマスの部隊が解体段階に近づいていると表明。

ハレビ氏はハマスの4大隊全てが戦闘能力を失ったとの見方を示す。

イスラエル軍がラファへの地上侵攻を行い、武器密輸防止の重要性を強調。

 【カイロ時事】イスラエル軍のハレビ参謀総長は23日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファを視察し、ラファを拠点とするイスラム組織ハマスの部隊に関し「解体したと言える段階に近づいている」との認識を表明した。

 戦闘員は依然残っているものの、「戦闘部隊としては機能していない」と述べた。軍が24日、声明で発表した。

 イスラエル軍はこれまで、ラファで戦闘を続けるハマスの4大隊のうち二つを「解体した」としていた。ハレビ氏は今回、4大隊全てが戦闘能力を失ったとの見方を示した形だ。

 イスラエル軍は5月上旬、「ハマス最後のとりで」と位置付けるラファへの地上侵攻を開始。ハレビ氏は、戦闘員を多数殺害してハマスの施設や地下トンネルを破壊したと強調した。ガザとエジプトの緩衝地帯「フィラデルフィ回廊」の制圧にも言及し、武器密輸を防ぐ上で「非常に重要だ」と指摘した。