修士課程修了から83年、ついに学位取得 105歳の米スタンフォード大卒業生

AI要約

米スタンフォード大学で105歳のバージニア・ヒスロップさんが教育学修士号を授与された。

ヒスロップさんは40年前に大学を出て修了の経緯があるが、長年の教育への取り組みは中断することはなかった。

修士号の取得を通じて、ヒスロップさんは長年の教育への貢献が認められ、感謝の気持ちを述べた。

修士課程修了から83年、ついに学位取得 105歳の米スタンフォード大卒業生

(CNN) バージニア・ヒスロップさん(105)はこのほど、米スタンフォード大学の檀上にあがり、教育学の修士号を授与された。1941年に修士課程を修了してから83年が経過していた。

ヒスロップさんは今月16日、大学院教育学研究科の卒業証書授与式で学位と修士号を取得。笑顔で立ち上がったヒスロップさんに万雷の拍手が送られた。同大学の発表によれば、式典にはヒスロップさんの孫やひ孫も出席していた。

ダニエル・シュワルツ学部長はヒスロップさんについて、「公平性と学習の機会を熱心に擁護した」と述べた。

ヒスロップさんは、学校を離れてから学位を取得するまでの間について、「これを長い間、待っていた」と語った。

現在はワシントン州ヤキマ在住のヒスロップさんはカリフォルニア州パロアルトの出身。発表によれば、ヒスロップさんは40年に教育学部(当時)で教育学の学士号を取得し、教職に就くために修士号を取得しようとしていた。

しかし、当時のボーイフレンドのジョージさんが第2次世界大戦で招集されたため、2人は結婚。ヒスロップさんは課程を修了したものの、論文を提出する前に大学を離れた。

ヒスロップさんは、必要に応じて手に入れられるものの一つだと考えたし、勉強は常に楽しかったから、大きな関心事ではなかったと振り返った。

ヒスロップさんは、修士号の取得を保留するという決断を下しても、教育への取り組みを中断することはなかった。ヒスロップさんはヤキマで学校の理事を務めたほか、ヤキマのコミュニティー・カレッジの創立時の理事の1人。ワシントン州トペニッシュにあるヘリテージ大学では20年にわたって理事を務めた。

ヒスロップさんは修士号について、ヤキマなどの学校で長年働いてきたことへの感謝だとし、「この仕事に何年も携わってきたが、この学位で認められてうれしい」と語った。