男女2人、引き波にさらわれ水死 子どもの目前で 米フロリダ州

AI要約

米フロリダ州マーティン郡で、遊泳中の男女が引き波にさらわれて水死した。子ども2人は脱出成功。

亡くなった男女はパートナー関係で、3人の子供を持つ家族で休暇中だった。

引き波の危険性と救助に関する情報が明らかになっている。

男女2人、引き波にさらわれ水死 子どもの目前で 米フロリダ州

(CNN) 米フロリダ州マーティン群の保安官事務所は23日までに、同郡ハッチンソン島の沖合で遊泳中の51歳の男性と48歳の女性が引き波にさらわれ、水死したと報告した。

2人はパートナー関係にあり、米ペンシルベニア州に居住。子ども3人をそれぞれ持ち、家族そろって一緒に休暇旅行を楽しんでいたという。

保安官事務所の報道発表文によると、男性と女性の遊泳に同行していた10代の子ども2人も引き波に巻き込まれたが、脱出していた。2人は父親らの救助を試みたが、非常に危険な事態とわかった後、海岸へ泳いで戻ったという。

保安官補の主任は地元テレビ局の取材に「子ども2人は海岸にいて両親が溺れるのを目撃した」と指摘。「病院にもいて両親の救命措置が試みられる場面も目撃した」とし、「2人のトラウマは大変なものだろう」と思いやった。

米海洋大気局(NOAA)によると、引き波はいったん打ち寄せた後、海岸線から沖へ向かって引いていく波のことで、巻き込まれた場合、泳ぎがかなり達者な人間でも非常に速くさらわれていくという。

全米ライフガード協会によると、引き波は砂洲や、防波堤と桟橋近くで起きることが多い。サーフィン向けの海岸での救助作業では80%以上が引き波に関係しているという。