ストーンヘンジに「塗料」吹き付け、環境活動家2人逮捕 英

AI要約

英国の古代遺跡ストーンヘンジにオレンジ色の塗料のようなものが吹き付けられ、環境活動家2人が逮捕された。活動家は2030年までに化石燃料の使用を廃止する署名を求めるために行動した。

使用されたオレンジ色の塗料はトウモロコシの粉で雨で落ちる特性があるとされる。現在、専門家が被害の程度を調査中。

事件を受けて現地の警察が捜査を進めており、英国の歴史的建造物保全機関も被害状況を調査している。

ストーンヘンジに「塗料」吹き付け、環境活動家2人逮捕 英

【AFP=時事】英イングランド南西部にある古代遺跡「ストーンヘンジ(Stonehenge)」にオレンジ色の塗料のようなものを吹き付けたとして、19日に環境活動家2人が逮捕された。ストーンヘンジは、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(World Heritage)にも登録されている。

 環境団体「ジャスト・ストップ・オイル(Just Stop Oil)」は、次期政権に対して2030年までに化石燃料の使用を段階的に廃止すると条約への署名を求めるため、2人の活動家が「ストーンヘンジにオレンジ色の粉状の塗料をかけた」と発表した。

 2人は学生のナイアム・リンチ氏(21)と、ラジャン・ナイドゥ氏(73)だという。使用したのは「トウモロコシの粉」で「雨ですぐに落ちる」と説明している。

 SNSに投稿された映像には、同団体のTシャツを着た活動家たちが、小さな容器に入ったオレンジ色の塗料のようなものをストーンヘンジに吹き付けている様子が映っていた。

 歴史的建造物の保全機関「イングリッシュ・ヘリテージ(English Heritage)」によると、現在、専門家が「被害の程度」を調査している。

 現地のウィルトシャー(Wiltshire)警察は「警官が現場を確認し、遺跡損壊の疑いで2人を逮捕した。イングリッシュ・ヘリテージとの密接な協力の下、捜査を進行中だ」と発表した。【翻訳編集】 AFPBB News