フーシの攻撃「190回」、昨年11月以降 米国防総省

AI要約

米国防総省報道官は、イエメンの反政府武装組織フーシが紅海とアデン湾で商業船舶や米海軍の資産を190回以上攻撃したことを明らかにした。

フーシの攻撃は続き、商船や乗組員に被害が出ており、世界経済にも影響を及ぼす可能性がある。

フーシはイランから支援を受けており、その攻撃が地域紛争の拡大につながる懸念がある。

フーシの攻撃「190回」、昨年11月以降 米国防総省

(CNN) 米国防総省のシン報道官は17日、イエメンの反政府武装組織「フーシ」が昨年11月以降、紅海とアデン湾で商業船舶や米海軍の資産を190回以上攻撃したと述べた。

フーシによる攻撃は続いている。12日には、貨物船が水上ドローン(無人艇)に攻撃され、乗組員は船を放棄し、民間船員1人が行方不明になった。13日には、別の貨物船も2回のミサイル攻撃を受け、少なくとも民間船員1人が重傷を負った。

シン氏は、攻撃が続き死者も出るなど一部で深刻な被害が発生しているものの、190回以上の攻撃が行われる中、数隻は攻撃を切り抜け、一部は航行を続けることができたということは、同地域でのフーシに対する米国の取り組みの成果を物語っていると強調した。

フーシの攻撃により、海運会社や石油会社の世界大手の一部は海運の要衝である同海域を通過する輸送を停止せざるを得なくなり、世界経済に影響が出る可能性がある。

フーシはイランから兵器と訓練の提供を受けていると考えられており、フーシの攻撃がイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を広範な地域紛争へと拡大させる恐れがある。