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インフレ続くパキスタン イスラム教「犠牲祭」“生け贄”動物価格も高騰
パキスタンでは深刻なインフレが続いており、イスラム教の「犠牲祭」で生け贄に捧げる動物の値段も高騰している。
インフレの影響で生きた牛やヤギ、ラクダの値段が去年比で3倍に上昇し、市場では不満が募っている。
2020年以降のインフレは資源高騰や洪水被害による財政赤字などが要因で、政府はIMFからの支援を受けて経済立て直しを進める方針。
パキスタンでは深刻なインフレが続いていて、近く始まるイスラム教の「犠牲祭」で生け贄に捧げる動物の値段も高騰しています。
市場に並ぶ生きた牛やヤギ、それにラクダ。パキスタンでは、近く行われるイスラム教の祭典「犠牲祭」にこうした動物を生け贄として捧げますが、深刻なインフレの影響でその値段も高騰しています。
動物を買いに来た客
「政府はインフレを抑えたと主張していますが、市場では全く逆です。去年と比べて価格は3倍になっています」
別の客によると去年は10万ルピー、日本円でおよそ5万6000円だった動物が、今年は15万ルピー、8万4000円に値上がりしているということです。
パキスタンは資源の高騰や相次ぐ洪水被害による財政赤字などで、2020年以降インフレが進み、IMF=国際通貨基金によると去年5月には物価上昇率が史上最高の38%を記録。今年4月の時点でも24.8%と依然、インフレに悩まされています。
今年3月に誕生したシャリフ政権は、IMFからの新たな支援を得て、経済の立て直しを進めたい考えです。