スリランカに530億円融資 「脆弱性と不確実性残る」 IMF

AI要約

国際通貨基金(IMF)がスリランカに約530億円の融資を決定した。

スリランカの景気回復や外貨準備増加を評価しつつ、債務再編や大統領選に懸念を示した。

これがIMFからの融資で3回目で、合計約10億ドルに達する。

 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は12日、経済危機に陥っているスリランカに対し、3億3600万ドル(約530億円)相当を融資すると発表した。

 理事会は、同国の景気が回復に転じ、外貨準備も増加を続けていると評価する一方で、債務再編の行方や今秋の大統領選を巡り「重大な脆弱(ぜいじゃく)性と不確実性が残っている」と懸念を示した。

 昨年3月に承認した総額30億ドル相当の金融支援の一環。IMFは、経済改革の進展を見ながら複数回に分けて融資している。今回が3回目で、融資額の合計は約10億ドルとなった。