「富平三菱社宅」を文化遺産登録へ 植民地時代に労働者が居住=韓国

AI要約

韓国の国家遺産庁が、ソウル近郊の富平三菱社宅を国家登録文化遺産として登録する計画を発表。

富平三菱社宅は日本植民地時代の三菱製鋼工場の労働者住宅であり、朝鮮人労働者が主に住んでいた。

国家遺産庁は歴史的な価値を認め、また閔泳煥の遺書も国家登録文化遺産に登録した。

「富平三菱社宅」を文化遺産登録へ 植民地時代に労働者が居住=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の国家遺産庁(旧文化財庁)は13日、ソウル近郊の仁川市富平区にある「富平三菱社宅」を国家登録文化遺産として登録する計画だと発表した。

 1939年に建てられたと推定される長屋の富平三菱社宅には、日本による植民地時代、日本陸軍が管理する軍需物資工場だった三菱製鋼仁川製作所で働く労働者たちが住んでいた。

 当時、工場で働いていた労働者の大部分は徴用された朝鮮人だったとみられる。

 国家遺産庁は「光復(植民地支配からの解放)後にも都市労働者をはじめとする多様な階層の居住空間として暮らしの痕跡が残っており、歴史的な面で価値が高い」と説明した。

 同庁はこのほか、日本が大韓帝国の外交権を剥奪した乙巳保護条約(日韓保護条約)の締結に反対して自決した閔泳煥(ミン・ヨンファン、1861~1905)の遺書を国家登録文化遺産に登録した。