ロシアの戦術核演習にベラルーシ参加 「報復兵器の準備」と米欧牽制

AI要約

ロシアとベラルーシが戦術核兵器の演習を実施し、米欧に牽制をかける動きを見せている。

ベラルーシは昨年からロシアの戦術核兵器を受け入れており、防衛力の強化を進めている。

ロシアは脅威となる米欧の発言に対抗し、領土保全のために演習を強化している。

ロシアの戦術核演習にベラルーシ参加 「報復兵器の準備」と米欧牽制

 ロシアの同盟国ベラルーシの国防省は10日、同国軍がロシア軍が実施中の戦術核兵器の演習に参加していると発表した。「報復兵器の使用に向けた態勢強化」としており、ウクライナへの軍事支援を強める米欧を牽制(けんせい)する狙いとみられる。

 ロシアは昨年、戦術核兵器をベラルーシに配備。参加したのは演習の第2段階となる。

 ベラルーシのフレニン国防相は「いくつかの国の代表は、ウクライナに提供した兵器でのロシア領攻撃を認めると発言し、リトアニア外相は事実上、我が国にあるロシア軍の軍事施設への攻撃も呼びかけた」と米欧を批判し、防衛力の強化を進めると述べた。

 ロシア国防省は5月21日、「米欧の挑発的な発言や脅しに対抗し、領土保全と主権を守るため」、戦術核兵器の使用を想定した演習を開始したと発表。プーチン大統領はベラルーシ軍も合流すると述べていた。