【ドイツ】VW、家庭用EV充電強化 ノルウェーのオトボと提携

AI要約

フォルクスワーゲンの子会社エリが太陽光発電企業のオトボと提携し、電気自動車の充電にかかる電気代を最大4割減らす新たな充電ソリューションを発表した。

新型の充電器「エリチャージャー2」は家庭の太陽光発電量と電気料金に応じて充電を最適化し、欧州28カ国向けに製造される予定。

オトボのCEOは、華為技術や中国メーカー製の機器を統合し、EV所有者向けのエコシステムを強調している。

 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は7日、充電ソリューションを提供する子会社エリ(Elli)が、家庭用太陽光発電を手がけるノルウェーのオトボ(Otovo)と提携したと発表した。エリは新型の充電器も披露。家庭用太陽光発電やVW独自の新たな電力料金体系と組み合わせることで、電気自動車(EV)の充電にかかる電気代を最大4割減らせるという。

 新型の「エリチャージャー2」は家庭の太陽光発電量と電気料金に応じて充電を最適化する、スマート充電機能が特徴。欧州28カ国向けに製造され、今夏に入手可能になる。エリは昨年、電力取引に関するライセンスを取得しており、電力需要の低い時や再生可能エネルギーによる発電量が多い時に充電料金が安くなる新たなグリーン電力料金プランを導入することで、電気代削減のソリューションを提供する。

 ロイター通信などによると、オトボのアンドレアス・トーシェイム最高経営責任者(CEO)は「中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)のインバーターや、中国メーカー製の蓄電システムを統合するところから、提携は始まる」と言及。加えて、EVの所有者にとって「家や屋根から直接電力が得られるような」エコシステム作りが鍵になると述べた。[環境ニュース]