豪外相、ソロモン諸島との関係強化に意欲 中国念頭に

AI要約

オーストラリアのウォン外相がソロモン諸島との関係強化に意欲を示し、学校40校のインフラ整備に340万ドルを拠出することを表明。

豪州は中国の影響力拡大に対抗し、自主性と主権行使を強調。ソロモン諸島での投資や警察活動を支援している。

ソロモン諸島は中国との国交樹立以来、中国からの支援を受けており、最近では中国特使とマネレ首相が再確認の会談を行なった。

豪外相、ソロモン諸島との関係強化に意欲 中国念頭に

Kirsty Needham

[シドニー 6日 ロイター] - オーストラリアのウォン外相は6日、2日間の日程で訪れている南太平洋ソロモン諸島との関係強化に意欲を示した。学校40校のインフラ整備に340万ドルを拠出することも表明した。

首都ホニアラで記者団に対し、豪州はソロモン諸島最大の開発パートナーであり、同諸島の新首相に先月選出されたマネレ氏と会談するため政府高官を相次いで派遣していると指摘。中国の影響力拡大を念頭に「われわれは自ら決断を下し、恐れることなく主権を行使し、皆が共に成長し平和に暮らせる太平洋諸島地域を望んでいる」と述べた。

豪州は4月のソロモン諸島総選挙で警察活動を支援。中国も同諸島で警察活動を展開している。

ソロモン諸島政府によると、同諸島を訪れている中国政府太平洋諸島事務特使の銭波氏も5日、マネレ氏と会談し、「両国の特別な関係」を再確認した。

同諸島が2019年に台湾と断交し、中国と国交を結んで以来、中国はインフラ、警察、保健、教育、エネルギー、農業分野の支援を行っている。