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じつはいま中国で“仮面浪人生”が増えていた…「受験戦争」に格差が広がる衝撃の現状
今年も中国の高考(ガオカオ=大学入学統一試験)の季節がやってきた。全国各地で6月7日、8日(一部地域は9日まで)に実施される。
5月下旬、中国のSNS、微博(ウェイボー)で高考についてチェックしてみると、投稿が多数あった。
今年は、一部の高校では横断幕を掲げて盛大に見送る姿や、ひまわりの花を手に持ち、チャイナドレスを着た母親たちが声援を送るなど、「中国の高考ならではの独特の光景」が見られることだろう。
今年(2024年)の受験者数を省別でみると、最多は河南省で約136万人、激戦省である河南省が「河南省に生まれた受験生は地獄」などといわれている。
逆に受験者数が最も少ないのはチベット自治区で、ほかに、上海市は約5万8000人、北京市は約6万8000人、天津市は約7万4000人などとなっている。
各省、各直轄市によって大学数が異なるため、受験の厳しさも異なるが、中国の高考は、中国では数少ない公平な機会といわれている。
![じつはいま中国で“仮面浪人生”が増えていた…「受験戦争」に格差が広がる衝撃の現状](/img/article/20240606/6660f33fab0cc.jpg)
今年も中国の高考(ガオカオ=大学入学統一試験)の季節がやってきた。全国各地で6月7日、8日(一部地域は9日まで)に実施される。「人生をかけた一発勝負」と呼ばれ、試験勉強の過酷さが日本でも知られており、今年は昨年より約51万人多い、過去最多の約1342万人が受験する。今年はどんな傾向があるのか。
5月下旬、中国のSNS、微博(ウェイボー)で高考についてチェックしてみると、「高考加油」(高考、がんばろう)、「高考倒計時10天」(高考まであと10日)、「高考必勝」といったハッシュタグがついた投稿が多数あった。
河南省では、母親たちが、縁起のいい数字といわれる「666個」のちまきを学生に手作りして激励したことなどがニュースとして紹介され、受験気分を盛り上げていた。
今年も、一部の高校では数十台の大型バスに乗車して試験会場に向かう学生たちのため、保護者や市民たちが横断幕を掲げて盛大に見送る姿や、試験会場の前で、(幸先のよいスタートを切る、勝利を掴むという意味を込めた縁起担ぎで)ひまわりの花を手に持ち、チャイナドレスを着た母親たちが声援を送るなど、「中国の高考ならではの独特の光景」が見られることだろう。
今年(2024年)の受験者数を省別でみると、最多は河南省で約136万人、続いて山東省(約100万人)、河北省(約88万人)、四川省(約83万人)の順となっている。河南省が「激戦省」なのは例年有名で、毎年「河南省に生まれた受験生は地獄」などといわれている。
逆に受験者数が最も少ないのはチベット自治区で、約3万9000人。ほかに、上海市は約5万8000人、北京市は約6万8000人、天津市は約7万4000人などとなっている。
各省、各直轄市によって人口(分母)が異なるので一概にはいえないが、大学数が多い沿海部の大都市のほうが比較的受験が楽で、内陸部で人口が多く、大学も少ない省は受験が厳しい。日本でも知られるようになったが、中国の高考は、中国では数少ない公平な機会といわれている。