トランプ氏裁判、また凍結 ジョージア州選挙介入事件 米

AI要約

トランプ前大統領が選挙結果を覆そうとして起訴された南部ジョージア州法違反事件で、裁判手続きが凍結された。

大統領経験者として初めて有罪評決を受けた事件がある一方、他の刑事事件では公判が無期延期されている。

トランプ氏には、選挙介入や機密文書不正保管など複数の事件での起訴が課せられている。

 【ワシントン時事】2020年米大統領選で敗北したトランプ前大統領が選挙結果を覆そうとしたとして南部ジョージア州法違反に問われた事件で、同州控訴裁は5日、裁判手続きの凍結を決めた。

 トランプ氏側が主任検事の交代を求めた別の裁判が終わるまで、公判日程を定められないと判断した。米メディアが伝えた。

 主任検事の交代を巡っては、一審が検事の担当継続を認めたが、トランプ氏側が控訴し、10月に口頭弁論が行われる予定だ。これにより、11月の大統領選前に同州選挙介入事件の公判が行われないことがほぼ確定し、トランプ氏に追い風となる。

 トランプ氏は選挙介入など四つの刑事事件で起訴された。このうち、退任時に機密文書を持ち出し、不正に自宅に保管していたとされる事件も公判が無期延期されている。

 一方、不倫口止め料を不正に処理したとしてニューヨーク州法違反に問われた事件では先月30日、大統領経験者として初めて有罪評決を受けた。来月11日に量刑が言い渡される。