韓国の第22代国会 史上初めて野党単独で開会=与党は出席せず

AI要約

韓国の第22代国会が初の本会議を開催し、与党の不参加で野党単独で開催される史上初の事態が起こった。

本会議では国会議長と副議長が選出されたが、与党の不参加により一部のポスト選出が滞っている。

少数与党「国民の力」は本会議の開催に不満を示し、反発の意思を示す集会を開いた。

韓国の第22代国会 史上初めて野党単独で開会=与党は出席せず

【ソウル聯合ニュース】韓国で4月に実施された総選挙で当選した国会議員で構成される第22代国会が5日、初めての本会議を開き、正式に開会した。だが、最大野党「共に民主党」などの野党が本会議を単独で開き、反発した少数与党「国民の力」は出席しなかった。与党が出席せず、野党単独で国会が開会したのは憲政史上初めて。

 韓国国会の議席数(定数300)は共に民主党が171で過半数を占め、国民の力は108となっている。

 この日の本会議は任期2年の国会議長らを選出するため開かれた。国会議長には共に民主党の禹元植(ウ・ウォンシク)国会議員(66)、国会副議長には共に民主党の李学永(イ・ハギョン)議員(72)が選出された。国会副議長は2人で、国民の力から候補を出さなければならないが、国会常任委員会のトップらを決めるための交渉が終わっていないとして、同党は国会副議長候補を指名していない。

 国会議長らの選出が過半数を握る第1党の主導で行われたのは1967年と2020年に続き3回目となる。

 国民の力は与野党の合意なしに本会議が開かれたことに強く反発し、国会本会議場前で集会を行った。