南米パラグアイ 日本人兄弟が自宅で殺害される 強盗殺人の可能性も

AI要約

イタプア県ピラポの住宅で日本人兄弟が殺害される事件が発生。強盗殺人事件の可能性があるとみられている。

被害者は70歳のスガワラ・ツタエさんと69歳のスガワラ・タケミさん。自宅内で頭を鈍器で殴られていた。

ピラポは日本人が多く移住した地域で、被害者兄弟は長年現地で農業を営んでいた独身者。自宅からは盗難の痕跡がない。

南米パラグアイ 日本人兄弟が自宅で殺害される 強盗殺人の可能性も

 南米パラグアイ当局によると、南部イタプア県ピラポの住宅で2日午後、日本人の兄弟が殺害されているのが見つかった。地元警察などは強盗殺人事件の可能性があるとして捜査を進めている。

 当局などによると、殺害されたのはスガワラ・ツタエさん(70)とスガワラ・タケミさん(69)。自宅内で、頭を鈍器のようなもので殴られていた。2日午後、ツタエさんから知人に対して自宅に来るよう電話があったが、途中で通話が切られたという。その後、自宅で2人の遺体が発見された。一方で地元メディアは、自宅で盗まれた物がないことから、強盗事件ではない可能性もあると伝えている。

 ピラポは1960年代から日本人が多く移住した場所で、現地には大きな日系コミュニティーがある。スガワラさん兄弟を知る地元の女性によると、兄弟は幼少期からパラグアイに移住し、現地で農業をしていたという。兄弟は独身で、一緒に住んでいたとみられる。(サンパウロ=軽部理人)