天安門追悼への警戒強化 今年も集会開かれず 香港

AI要約

中国政府が統制を強める香港において、天安門事件35周年にあたる4日、追悼集会が封じられた。

香港で初めてスパイ行為を取り締まる国家安全条例が施行された今年の「六四」で、警察当局は追悼行事に厳戒態勢を敷いている。

公園での犠牲者追悼会に親中派団体が物産展を開催し、厳重な警備態勢のもとで開催された。警察による市民の職務質問や厳しい警戒が目立った。

 【香港時事】天安門事件から35年を迎えた4日、中国政府が統制を強める香港では今年も追悼集会が事実上封じられた。

 スパイ行為などを取り締まる国家安全条例が今年3月に施行された後で初めての「六四」で、警察当局は追悼の動きへの警戒を強化している。

 6月4日に合わせて犠牲者追悼集会が開かれていた香港島のビクトリア公園。昨年に続いて今年も親中派団体が物産展を開催し、かつての追悼会場を「占拠」した。公園内で取材中、主催者側のスタッフが記者に終始つきまとい、写真撮影などに目を光らせた。

 公園内外には多くの警官が動員され、厳重な警備態勢が敷かれた。私服警官の姿も見られ、所持品検査や職務質問を受ける市民もいた。