原油先物4カ月ぶり安値、OPECプラス会合は弱気材料との見方

AI要約

原油先物が大幅下落し、4カ月ぶりの安値を記録。OPECプラスの協調減産延長が弱気材料として影響を与えた。

清算値は、北海ブレント先物は2.75ドル、米WTI先物は2.77ドル下落し、約4カ月ぶりの安値を付けた。

OPECプラスは協調減産を2025年末まで延長することで合意し、今後段階的に自主減産を縮小する方針を示した。

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国時間の原油先物は1バレル=2ドル超下落し約4カ月ぶりの安値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」が協調減産延長を決定した2日の閣僚級会合について弱気材料との見方が広がった。

清算値は、北海ブレント先物は2.75ドル(3.4%)安の1バレル=78.36ドル。清算値が80ドルを下回るのは2月7日以降で初めて。米WTI先物は2.77ドル(3.6%)安の1バレル=74.22ドルと約4カ月ぶりの安値となった。

OPECプラスは2日の閣僚級会合で、協調減産を2025年末まで延長することで合意。一方、自主減産は今年9月末まで延長するが、10月から来年9月にかけて段階的に縮小する。

これを受け、ゴールドマン・サックスは、一部の国がすでに自主減産の段階的縮小を示唆しているため、北海ブレントの1バレル=75─90ドルのレンジに下振れリスクがあると予想した。