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「カワイイ」が新風 日独デザインで交流
ドイツ最大の日本人コミュニティーがあるデュッセルドルフで、日独のデザイン交流プロジェクトが始まった。
日本の「カワイイ」デザインとドイツの洗練されたデザインが融合し、新しいデザイン文化が生まれつつある。
デザイン愛を表す「デザインクラッシュ」プロジェクトは展示や作品制作を通じて、日独のデザイナーの交流を促進している。
![「カワイイ」が新風 日独デザインで交流](/img/article/20240603/665d49bf00a86.jpg)
【デュッセルドルフ時事】ドイツ最大の日本人コミュニティーがある西部デュッセルドルフで、日独のデザイン交流プロジェクトが始まった。
無駄を省き洗練されたデザインが主流のドイツに、柔らかなタッチやキャラクターの要素を取り入れた日本の最先端の「カワイイ」デザインが新風を吹き込む。
プロジェクト名はデザイン愛を表す「デザインクラッシュ」。第1弾として、2日からデュッセルドルフ中心部の会場で、日本から招いたデザイナーらのカラフルなポスターや、イラストを用いて漢字を表現した作品などを展示。日独のデザイナーがハートのロゴを使ったTシャツを共同制作したほか、来年には大規模なデザイン展を計画している。
現地で活版印刷を手掛ける松本きよ(本名・松本清孝)さんが発案。デザイン事務所を運営するアレクサンドロス・ミヒャラコポウロスさん、リリー・フリーデベルクさんと企画を練り、デュッセルドルフ市が全面的に支援に乗り出した。
訪日経験のないフリーデベルクさんはデュッセルドルフで日本のデザインと出会った。「ドイツでは派手さや遊び心は敬遠されがちだ。日本のデザインには自由さがあり、刺激的だ」と両国の違いを解説した。松本さんは「たくさんの人にデザインの魅力を知ってもらいたい」と意気込んでいる。
日本国内での展開も視野に入れている。デュッセルドルフのケラー市長は「デザインが日本とドイツの架け橋になる」とエールを送り、プロジェクトの成功に期待した。