# 脳・心臓・肺の異常

心臓移植見送り、23年に16件 学会調査、医師が手術態勢組めず
2024.06.11

心臓移植見送り、23年に16件 学会調査、医師が手術態勢組めず

 日本心臓移植学会は11日、2023年に心臓の移植が見送られたケースが全国で16件あったとする調査結果を公表した。うち15件は移植の手術数が多い東京大で、医師が他の移植をするなど手術の態勢を組めないことが主な理由。移植の実施が一部の施設に集中していることが背景にある。 オンライン

「命を救うハンカチ」医学部の学生が発明 きっかけは「失敗」
2024.06.10

「命を救うハンカチ」医学部の学生が発明 きっかけは「失敗」

 カバンの中に入れて持ち歩くもので、多くの命を救えたら――。そんな思いを胸に、愛媛県の医学生が、誰でも正しい心臓マッサージができる救命補助具を発明した。その名も「命を救うハンカチ」。処置時に胸部を覆い隠せるのも特徴の一つだ。知人が救急搬送中に命を落としたことなどから救急救命の重要性を実感してお

頭痛に嘔吐、ふつうの風邪と似ているのに…小児科医が最も注意している、命に関わる「症状」と「病気」
2024.06.08

頭痛に嘔吐、ふつうの風邪と似ているのに…小児科医が最も注意している、命に関わる「症状」と「病気」

 クリニックの舞台裏でふだん医者たちは何を思い、どんなことを考えながら患者を診ているのか。『開業医の正体』(中公新書ラクレ)の著者で小児外科医の松永正訓医師が明かす、医療現場の実態と本音とは。 「どういうタイミングで受診したらいいですか」とよく聞かれる。これに答えるのはなかなか難

あけみちゃん基金に60万円寄付 横浜市の野地さん 亡き長女思い貯金続ける
2024.06.07

あけみちゃん基金に60万円寄付 横浜市の野地さん 亡き長女思い貯金続ける

横浜市西区の野地敦子さん(88)が7日、60年前に生後約50日で亡くした長女のことを思ってためていた60万円を産経新聞社横浜総局に寄託した。重い心臓病に苦しむ子供を支援する「あけみちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)に寄付される。野地さんは60年前の4月20日に第一子となる

世界に先駆けて日本で発売された ミトコンドリアに作用する糖尿病新薬の評判
2024.06.06

世界に先駆けて日本で発売された ミトコンドリアに作用する糖尿病新薬の評判

 検査値を下げられても、その先の病気の発症を抑えられるかはわからない。かつてはそんな薬がたくさんあった。しかし、いまは最終目標を達成しない薬は評価されない。糖尿病は動脈硬化の進行を促し、将来的に心筋梗塞などの心臓病のリスクを高めることがわかっている。そのため、最近発売される糖尿病新薬は単に血糖

「できることは全力で頑張る」見えない病気と向き合う少女が小学校までの1.5キロを諦めずに歩く理由は
2024.06.04

「できることは全力で頑張る」見えない病気と向き合う少女が小学校までの1.5キロを諦めずに歩く理由は

外見からは分からない病気や障害について、皆さんはどのくらい知識を持っているだろうか?2024年春、宮崎市の小学校に入学した今村華蓮さんは生まれつき心臓の難病があるが、その病気は見た目からは分からない。華蓮さんにとって、歩いての登校は決して楽なものではないが、学校への道のりに同行すると、彼女の強

「心臓・血管修復パッチ」の12年にわたる開発物語。『新プロジェクトX』が6月8日放送
2024.06.04

「心臓・血管修復パッチ」の12年にわたる開発物語。『新プロジェクトX』が6月8日放送

ドキュメンタリー番組『新プロジェクトX~挑戦者たち~「技術よ 小さき命を救え~町工場 夢の心臓・血管パッチ開発~」』が6月8日19:30からNHK総合で放送される。シリーズ初となる令和のプロジェクトを紹介する今回のテーマは、去年、厚生労働省が製造販売を承認し、まもなく実用化される

談笑中に意識を失った60代男性の命を救った2人の女性 緊急事態に蘇ったのは20年前受けた講習の記憶だった 出水市消防本部が感謝状贈る
2024.06.01

談笑中に意識を失った60代男性の命を救った2人の女性 緊急事態に蘇ったのは20年前受けた講習の記憶だった 出水市消防本部が感謝状贈る

 鹿児島県出水市消防本部は5月30日、意識を失った鹿児島市の60代男性を素早い好連携で救った生協コープかごしま職員の福丸裕子さん(65)=同市錦江台1丁目=と、同組合員の下村佳代子さん(57)=出水市高尾野町柴引=に感謝状を贈った。 2人と男性は4月26日午後2時25分ごろ、生協

「神よ助けてください」濁流に流された幼いきょうだい…車の下にひっかかるも救助難航 心肺停止の女児が蘇生 トルコ
2024.06.01

「神よ助けてください」濁流に流された幼いきょうだい…車の下にひっかかるも救助難航 心肺停止の女児が蘇生 トルコ

トルコ・アンカラで24日、大雨による洪水で幼いきょうだいが流される事故が発生。流された女の子は車の下に入ってしまい、心停止の状態で救助されたが、住民の必死の心臓マッサージで息を吹き返した。トルコ・アンカラで24日、大雨による洪水で、男の子と女の子が濁流に流される事故が発生。カメラ

心臓の健康を見守るApple Watchの心房細動履歴、専門医に「正しい使用方法」を聞いた
2024.06.01

心臓の健康を見守るApple Watchの心房細動履歴、専門医に「正しい使用方法」を聞いた

ユーザーの「心臓の健康」を見守るApple Watchの機能がさらに充実します。欧米から先行導入されていた「心房細動履歴」機能が、5月22日から日本のApple Watchユーザーも使えるようになりました。専門家によると、日本国内には心房細動患者が約200万人いると推定されていま

「噛む力」が弱いと「循環器疾患」リスクが5倍に!上皇陛下執刀医が教える歯と心臓の密接な関係「歯が多い人ほど認知症・転倒リスクは下がる」
2024.05.30

「噛む力」が弱いと「循環器疾患」リスクが5倍に!上皇陛下執刀医が教える歯と心臓の密接な関係「歯が多い人ほど認知症・転倒リスクは下がる」

厚生労働省の「令和4年 人口動態統計」によると、日本人の死因第2位は「心疾患」で、23万2879人が亡くなったそう。そのようななか、「命にかかわる血管と心臓の病気も、生活習慣で予防できる」と話すのは、2012年に当時の天皇陛下(現・上皇陛下)の執刀医を務めたことで広く知られる、心臓血管外科医の

水泳の消費カロリーはどのくらい?より脂肪を燃焼させるための方法も伝授
2024.05.29

水泳の消費カロリーはどのくらい?より脂肪を燃焼させるための方法も伝授

トライアスリートや競泳選手でない限り、有酸素運動で真っ先に水泳を思い浮かべる人はいないかもしれないけれど、プールで泳ぐ習慣はあなたの日常をガラッと変えてくれる。水中で体を動かす水泳は、全身の筋肉を鍛えられるうえに、多くのカロリーを燃焼できる優れたスポーツなのだ。「水泳は、比較的ハ

「食べたあと、満足して寝る…」これが最強!な動物園のパンダのルーティンをご存知ですか?
2024.05.29

「食べたあと、満足して寝る…」これが最強!な動物園のパンダのルーティンをご存知ですか?

 ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。 2021年に心臓疾患が見つかり、治療を続けていたタンタンですが、

帝人など、血管修復パッチを6月発売
2024.05.27

帝人など、血管修復パッチを6月発売

 帝人 <3401> と繊維メーカーの福井経編興業(福井市)、大阪医科薬科大学は27日、先天性心疾患患者向けに、心臓とつながる血管などを修復するパッチ「シンフォリウム」を共同開発し、6月12日から販売を開始すると発表した。

「下町ロケット」技術で新製品 帝人、繊維活用で患者の負担軽減
2024.05.27

「下町ロケット」技術で新製品 帝人、繊維活用で患者の負担軽減

 帝人は27日、主に先天性心疾患を持つ子どもの心臓手術用の修復パッチを6月に発売すると発表した。特殊な繊維技術で、心臓への縫合後も成長に合わせ拡張する。心臓の成長時に面積不足となって数度の再手術を要する既存品より患者の負担軽減になる。開発中には人気作家の池井戸潤さんが取材し、小説「下町ロケット

血管修復パッチ、6月発売 心疾患向け、小説モデルに 帝人など
2024.05.27

血管修復パッチ、6月発売 心疾患向け、小説モデルに 帝人など

 帝人と繊維メーカーの福井経編興業(福井市)、大阪医科薬科大学は27日、先天性心疾患患者向けに、心臓とつながる血管などを修復するパッチ「シンフォリウム」を共同開発し、6月12日から販売を開始すると発表した。  この事業は、池井戸潤さんの小説「下町ロケット ガウディ計

「下町ロケット」モデルの心臓修復パッチ6月12日発売 心臓の再手術リスク低減へ、福井経編興業や帝人など共同開発の「シンフォリウム」
2024.05.27

「下町ロケット」モデルの心臓修復パッチ6月12日発売 心臓の再手術リスク低減へ、福井経編興業や帝人など共同開発の「シンフォリウム」

 福井経編興業(本社福井県福井市西開発3丁目、髙木義秀社長)と帝人(本社大阪市)、大阪医科薬科大学(大阪府高槻市)が5月27日、共同開発した心臓組織手術用の心・血管修復パッチ「シンフォリウム」を6月12日に発売すると発表した。3者が東京都内で記者会見を開いた。 パッチは、心臓につ

体が硬い人ほど血管も硬く、動脈硬化の進行が早い…専門医が教える「心臓病を予防する2大習慣」
2024.05.27

体が硬い人ほど血管も硬く、動脈硬化の進行が早い…専門医が教える「心臓病を予防する2大習慣」

健康寿命を延ばすにはどうすればいいのか。心臓専門医の大島一太さんは「心臓力を強化するために、ストレッチや有酸素運動に取り組むべきだ。慢性心不全の患者に適切な運動療法を行ったところ、死亡率は42%も減少した」という――。 ※本稿は、大島一太『100歳まで元気でいたければ心臓力を鍛え

40歳以上の約5割には「隠れ心不全」の恐れがある…心臓専門医が警鐘を鳴らす「心不全パンデミック」とはなにか
2024.05.25

40歳以上の約5割には「隠れ心不全」の恐れがある…心臓専門医が警鐘を鳴らす「心不全パンデミック」とはなにか

健康で長生きするためには、どんなことに気を付ければいいのか。心臓専門医の大島一太さんは「40歳以上の約5割にあたる人に『隠れ心不全』の恐れがある。『何の症状もない段階』からでも心臓力を高める行動をとり、予防を始めてほしい」という――。 ※本稿は、大島一太『100歳まで元気でいたけ

「心筋シート」承認申請へ 阪大開発、ベンチャー企業
2024.05.24

「心筋シート」承認申請へ 阪大開発、ベンチャー企業

 大阪大の澤芳樹特任教授らのチームが開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った「心筋シート」について、澤氏が最高技術責任者を務めるベンチャー企業クオリプス(東京)が秋ごろをめどに、厚生労働省に製造販売承認を申請する方向で検討していることが24日、関係者への取材で分かった。iPS細胞由来の