# 現代詩

追悼・新川和江さん 人間の本質見抜く感性、終生持ち続け 「朝の詩」選者、八木幹夫さん
2024.08.28

追悼・新川和江さん 人間の本質見抜く感性、終生持ち続け 「朝の詩」選者、八木幹夫さん

新川和江さんに直接お会いしたのはもう25年以上前、現代詩人会で行われた新川さんの講演を聞きにいったときのことだ。会場の後方に座っていた私を横でつつく人がいて、「ほら、今、八木さんのことを新川さんが話しているわよ」と教えてくれた。ウトウトしかけていた私はハッとして遠くのお顔を見たが、話の内容はわ

自由で曖昧で美しい。言葉を紡ぐ現代詩人
2024.08.26

自由で曖昧で美しい。言葉を紡ぐ現代詩人

水沢なおは武蔵野美術大学在学中に『現代詩手帖』に詩を投稿しはじめ、現代詩手帖賞を受賞。初詩集『美しいからだよ』が中原中也賞を受賞するなど、現代詩界におけるホープである。“最後にはどうせ砂の中に行くんだ、美しいね、ぼくたちは、ぼくたちという生き物は、何よりも美しいんだよ”──これは

新川和江さん死去(詩人)
2024.08.20

新川和江さん死去(詩人)

 新川 和江さん(しんかわ・かずえ=詩人)10日午後11時死去、95歳。 茨城県出身。葬儀は近親者で済ませた。 詩人の西条八十に師事し、53年に初の詩集「睡(ねむ)り椅子」を刊行。国語教科書にも掲載された「わたしを束ねないで」などで注目された。83年、詩誌「現代詩ラ

評伝・新川和江さん 台所で書いた「生活密接」の作品 詩を愛する人々を励まし続けた生涯
2024.08.20

評伝・新川和江さん 台所で書いた「生活密接」の作品 詩を愛する人々を励まし続けた生涯

戦後を代表する女性詩人として活躍した新川和江さんが10日、95歳で亡くなった。詩人への道を歩み始めるきっかけは、茨城県立結城高等女学校時代、東京から隣町(現在の下館市)に疎開してきた詩人・西條八十との出会いだった。週に1度、詩作ノートを抱えて西条の書斎に通って添削を受け、ランボー、ベルレーヌ、

戦後を代表する女性詩人、新川和江さん死去 95歳 本紙「朝の詩」選者を36年務める
2024.08.20

戦後を代表する女性詩人、新川和江さん死去 95歳 本紙「朝の詩」選者を36年務める

戦後を代表する女性詩人で、本紙「朝の詩」の元選者、新川和江(しんかわ・かずえ)さんが10日午後11時、心筋梗塞のため死去した。95歳。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男、博(ひろし)氏茨城県出身。県立結城高等女学校時代、近隣の下館町(当時)に疎開していた詩人の西條八十(やそ