# 伝記

【評伝】桂ざこばさん、家庭内暴力に自死した父を反面教師に 娘に愛情注ぎ、妻と喧嘩しても人情噺を体現したような76年
2024.06.13

【評伝】桂ざこばさん、家庭内暴力に自死した父を反面教師に 娘に愛情注ぎ、妻と喧嘩しても人情噺を体現したような76年

 上方の人気落語家・桂ざこば(本名・関口弘=せきぐち・ひろむ)さんが12日午前3時14分、喘息(ぜんそく)のため、自宅で死去した。76歳。所属する米朝事務所が同日、発表した。歯に衣(きぬ)着せぬ本音トークでタレントとしても活躍した。2017年には脳こうそくで倒れ、21年暮れからは持病の喘息と慢

「ちゃーちゃん」米朝さん、「兄ちゃん」枝雀さん、2人の恩人から影響受け情に生きた人生
2024.06.13

「ちゃーちゃん」米朝さん、「兄ちゃん」枝雀さん、2人の恩人から影響受け情に生きた人生

 【評伝】ざこばさんは壮絶な幼少期を過ごした。父親の家庭内暴力が原因で両親は離婚。7歳の時、父は自殺した。母を助けるべく10歳から大阪球場でアイスクリームの売り子を行い、オフシーズンは新聞配達で家計を支えた。中学時代もアルバイトに明け暮れ、学校にはほとんど行かなかった。 そんなざ

細田昌志氏『力道山未亡人』インタビュー「今起きていることは10年経てば歴史になり、人を描けば必然的に時代も描くことになる」
2024.06.12

細田昌志氏『力道山未亡人』インタビュー「今起きていることは10年経てば歴史になり、人を描けば必然的に時代も描くことになる」

 男性社会の洗礼を浴び、特殊な業界に翻弄されながら生きた一人の女性の数奇な半生を紐解く、小学館ノンフィクション大賞受賞作『力道山未亡人』。その著者である細田昌志氏に話を聞く。 草創期の日本航空の客室乗務員で、わずか半年の結婚生活で『力道山未亡人』となった、田中敬子さん(83、以下

「あまりにも突然」桂ざこばさん死去 4月末には弟子たちと笑顔見せ「もうあきまへんねや」とも【再掲】
2024.06.12

「あまりにも突然」桂ざこばさん死去 4月末には弟子たちと笑顔見せ「もうあきまへんねや」とも【再掲】

 上方落語家の桂ざこばさんが12日、喘息のため亡くなった。76歳だった。同日、所属していた米朝事務所が報道各社に公表した。同社は「弊社所属 桂ざこば(本名・関口弘)が、喘息のため6月12日(水)午前3時14分、自宅にて息を引き取りました」と明らかにした。 米朝事務所や家族にとって

映画『フェラーリ』は自動車のプロを納得させられるのか?
2024.06.12

映画『フェラーリ』は自動車のプロを納得させられるのか?

 大谷 達也:自動車ライター■ フェラーリを愛するマイケル・マンが監督・製作 自動車やモータースポーツの史実に基づいた映画をクルマ好きが見ると、たいていの場合、ガッカリする。まあ、これは自動車関連に限った話ではないかもしれないが、表情や台詞が妙に芝居がかっていたり、

クラシック界随一の変わり者? リストの再来と称えられたピアニスト、ミケランジェリ【クラシック今日は何の日?】
2024.06.12

クラシック界随一の変わり者? リストの再来と称えられたピアニスト、ミケランジェリ【クラシック今日は何の日?】

難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。今日6月12日は、20世紀を代表するピアニスト、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920~95

ガダルカナル島上空で戦死した「零戦隊指揮官」が残した「1枚の写真の謎」
2024.06.11

ガダルカナル島上空で戦死した「零戦隊指揮官」が残した「1枚の写真の謎」

 長年、戦争体験者やご遺族の取材をしていると、当時の貴重な資料や写真に出会うことがしばしばある。ただ写真は、説明もなくバラバラに箱に入ったままの状態で数十年放置されていることが少なくない。本人が戦死したりすでに亡くなっている場合、写真について聞くこともできないから、自分で解き明かすしかない。<

俳人の鷹羽狩行氏死去
2024.06.10

俳人の鷹羽狩行氏死去

 鷹羽 狩行氏(たかは・しゅぎょう、本名高橋行雄=たかはし・ゆきお=俳人)5月27日午後7時28分、老衰のため死去、93歳。 山形県出身。葬儀は近親者で済ませた。 山口誓子、秋元不死男に師事。78年に俳誌「狩」を創刊、主宰を務めた。句集に「誕生」「十五峯」など。俳人

ケビン・コスナー、CMのためにホイットニー・ヒューストンの弔辞を短くするよう頼まれるも断っていた
2024.06.10

ケビン・コスナー、CMのためにホイットニー・ヒューストンの弔辞を短くするよう頼まれるも断っていた

アメリカの俳優ケビン・コスナーさんが、俳優のダックス・シェパードさんのポッドキャストに出演し、ホイットニー・ヒューストンさんの葬儀で、弔辞を短くするよう求められたと明かした。コスナーさんは、1992年の映画『ボディガード』でヒューストンさんと共演し、プライベートでも親しい友人だっ

【徹子の部屋】小林幸子、57歳で結婚し13年…現在の夫婦エピソード&結婚後に分かった不思議なつながりを明かす
2024.06.10

【徹子の部屋】小林幸子、57歳で結婚し13年…現在の夫婦エピソード&結婚後に分かった不思議なつながりを明かす

 歌手の小林幸子(70)が、10日放送のテレビ朝日系『徹子の部屋』(月~金 後1:00)に出演する。 今年芸能生活60周年になる小林だが、10歳でデビュー後ヒットに恵まれず「おもいで酒」のヒットまでには15年かかった。当時黒柳が司会をしていた『ザ・ベストテン』では「おもいで酒」が

大河『光る君へ』清少納言が藤原宣孝を「枕草子」で酷評したのは本当?趣深くはないけれど… 識者が語る
2024.06.10

大河『光る君へ』清少納言が藤原宣孝を「枕草子」で酷評したのは本当?趣深くはないけれど… 識者が語る

 NHK大河ドラマ「光る君へ」第23回は「雪の舞うころ」。越前国(現在の福井県)に、父・藤原為時と共にいるまひろ(紫式部)。父娘を藤原宣孝が訪ねてくる場面が描かれていました。 宣孝は筑前守にも任じられた貴族ですが、清少納言(ファーストサマーウイカ)の随筆『枕草子』に登場することで

<小林幸子>現在70歳、結婚13年 夫とのエピソードや不思議な縁が明らかに 16年ぶり「徹子の部屋」出演
2024.06.10

<小林幸子>現在70歳、結婚13年 夫とのエピソードや不思議な縁が明らかに 16年ぶり「徹子の部屋」出演

 歌手の小林幸子さんが6月10日午後1時放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演する。現在70歳、結婚13年という小林さんが、夫婦のプライベートなエピソードや、夫との“生まれる前からの不思議なつながり”を明らかにする。 小林さんは10歳のころにデビュ

清原和博「ドラフトのことを謝罪してください」遅刻してきた巨人側は笑った「キミが来るなら、落合博満を切るんだよ」…FA移籍「落合vs清原」騒動
2024.06.09

清原和博「ドラフトのことを謝罪してください」遅刻してきた巨人側は笑った「キミが来るなら、落合博満を切るんだよ」…FA移籍「落合vs清原」騒動

40歳での鮮烈なFA宣言、巨人へ電撃移籍した落合博満……1993年12月のことだった。あれから30年。巨人にとって落合博満がいた3年間とは何だったのか? 連載最終回・第21回(前編・中編・後編)、ついに42歳落合博満が巨人をやめる日がくる。清原和博を巡る移籍のゴタゴタ……しかし当

「かぶきもの」武将・前田慶次、ここに眠る 角田信朗さんが揮毫の墓
2024.06.09

「かぶきもの」武将・前田慶次、ここに眠る 角田信朗さんが揮毫の墓

 山形県米沢市で晩年を過ごした人気の武将、前田慶次(慶次郎)のものとみられる同市内の墓所に墓石が建てられ、4日にお披露目された。 墓石が建てられたのは、米沢市万世町堂森にある堂森善光寺の裏山の中腹。寺や考古学研究者らが調査した結果、慶次の墓とみられる場所が見つかったと2021年に

「レース以外では抜けているところの多いヤツ」中嶋悟、木内健雄、古舘伊知郎が語るアイルトン・セナの素顔
2024.06.09

「レース以外では抜けているところの多いヤツ」中嶋悟、木内健雄、古舘伊知郎が語るアイルトン・セナの素顔

 世界のF1ブームを牽引した伝説のドライバー、アイルトン・セナの死から30年が経った。1984年からF1に参戦し、41度の優勝、3度のワールドチャンピオンに輝いたセナは、日本でも「音速の貴公子」の愛称で親しまれたが、94年5月1日、イタリアのイモラサーキットで首位を走行中、34歳の若さで命を落

「そろそろ家庭に入りたい」…伝説のストリッパーが人気絶頂期に「引退」したかった衝撃の理由
2024.06.08

「そろそろ家庭に入りたい」…伝説のストリッパーが人気絶頂期に「引退」したかった衝撃の理由

 1960年代ストリップの世界で頂点に君臨した女性がいた。やさしさと厳しさを兼ねそろえ、どこか不幸さを感じさせながらも昭和の男社会を狂気的に魅了した伝説のストリッパー、“一条さゆり”。しかし栄華を極めたあと、生活保護を受けるまでに落ちぶれることとなる。川口生まれの平凡な少女が送った波乱万丈な人

「ばあさんが止めに入るのが遅かったら死んでたよ」頭に鉄アレイを振り下ろされたことも…“ヤクザの父親”と暮らした子どもの苦労
2024.06.08

「ばあさんが止めに入るのが遅かったら死んでたよ」頭に鉄アレイを振り下ろされたことも…“ヤクザの父親”と暮らした子どもの苦労

「M君は後年、『あれはもう、ばあさんが止めに入るのが遅かったら死んでたよ』って笑っていましたね」 ヤクザの父親のもとに生まれた子どもの苦労とは…? ちばてつや賞2回受賞!累計年収2億円超え! なのに落ちぶれ月収14万円になった漫画家の近藤令氏の新刊『 底辺漫画家 超ヤバ実話 』(

戦国武将、藤堂高虎を主人公にした時代小説を自費出版 「忠義の士」として描く
2024.06.07

戦国武将、藤堂高虎を主人公にした時代小説を自費出版 「忠義の士」として描く

 初代津藩主で築城の名手として知られる戦国武将、藤堂高虎を主人公とした時代小説「真説 蔦は枯れず」が自費出版された。著者は歴史愛好家、平井直さん(70)で、在住する兵庫県の旧国名・摂津国にちなみ、摂津守のペンネームで執筆。一昨年発表した初版本に新たなエピソードを盛り込み、主君を何度も替えたこと

【6月6日は恐怖の日】「オーディブルで恐怖が倍増したホラー小説」3選! ホラー好き編集者のおすすめ作品を紹介!
2024.06.06

【6月6日は恐怖の日】「オーディブルで恐怖が倍増したホラー小説」3選! ホラー好き編集者のおすすめ作品を紹介!

 本日6月6日は「恐怖の日」です。新約聖書において「666」は、悪魔につながる不吉な数字とされていることから、6月6日が「恐怖の日」とも呼ばれているのだとか。特に2024年は令和6年の6月6日ということで、6が3つ並んでいます。 そんな「恐怖の日」にちなんで、ホラー好き編集者が選

すぐ裸になる踊り子にお飾りの経営者…「ストリップを取り締まる警察」と「儲けたい劇場」の壮絶な「いたちごっこ」
2024.06.05

すぐ裸になる踊り子にお飾りの経営者…「ストリップを取り締まる警察」と「儲けたい劇場」の壮絶な「いたちごっこ」

 1960年代ストリップの世界で頂点に君臨した女性がいた。やさしさと厳しさを兼ねそろえ、どこか不幸さを感じさせながらも昭和の男社会を狂気的に魅了した伝説のストリッパー、“一条さゆり”。しかし栄華を極めたあと、生活保護を受けるまでに落ちぶれることとなる。川口生まれの平凡な少女が送った波乱万丈な人