# 郷土史

戦国武将の書簡にも登場 成田空港拡張で消える古村の風景
2024.08.30

戦国武将の書簡にも登場 成田空港拡張で消える古村の風景

 12日、千葉県芝山町の「しばやま郷土史研究会」副会長の小川総夫さん(67)はお盆を前に、同町菱田にある墓地の掃除に訪れた。小川さんは成田空港の拡張予定地の同町菱田の中郷地区で、江戸時代初期から続く小川家の14代目で、墓には代々の当主らが眠る。墓地も予定地内にあり、町内の別の場所に移す予定だ。

「ご先祖に聞きたい」 成田空港拡張で進む移転、地域の行く末は
2024.08.30

「ご先祖に聞きたい」 成田空港拡張で進む移転、地域の行く末は

 千葉県芝山町の住民らでつくる「しばやま郷土史研究会」は2017年に、町教委を事務局に発足した。その前年、成田空港の拡張案が国と県、地元9市町、成田国際空港会社(NAA)による四者協議で、NAAから提示された。空港の面積は現在の1198ヘクタールから2297ヘクタールに拡張し、町の6分の1超が

日中戦争に従軍、帰郷祝う「凱旋旗」発見 元御用商人、写真や郵便も
2024.08.02

日中戦争に従軍、帰郷祝う「凱旋旗」発見 元御用商人、写真や郵便も

 戦前、旧陸軍・習志野騎兵旅団に酒類などを納める御用商人だった張替酒店(千葉県習志野市大久保)から、凱旋(がいせん)記念の旗が発見された。現店主の祖父・張替兵四郎さん(故人)が日中戦争に従軍し、帰郷した際に作られたとみられる。戦地に送り出す際に掲げたとみられる出征旗も見つかり、専門家は「凱旋旗

漫画家ややまひろしさん死去、91歳 福島民友で「ろう漫日記」執筆
2024.08.01

漫画家ややまひろしさん死去、91歳 福島民友で「ろう漫日記」執筆

 味のある1こま漫画や、福島民友連載「ろう漫日記」などの軽妙なエッセーなどで知られる漫画家で文筆家の、ややまひろし(本名屋山弘)さんが7月30日午前3時40分ごろ、腎不全のため福島市黒岩の自宅で死去した。91歳。福島市出身。通夜は1日午後5時、告別式は2日正午から福島市黒岩のたまのやこころ斎苑

「文字権左衛門」とは誰か「几帳面でバイタリティー」100日超の踏査で大絵図 京都・南丹
2024.07.30

「文字権左衛門」とは誰か「几帳面でバイタリティー」100日超の踏査で大絵図 京都・南丹

 江戸時代に丹波の地誌編さんに尽力した丹波国岩江戸村(現・京都府南丹市美山町)の文字権左衛門(1716~88年)について、郷土史に詳しい東慧さん(89)が同町の美山文化ホールで講演した。100日以上の踏査で仕上げた大絵図の現物を展示しながら、抜群の行動力をたたえた。 権左衛門は庄

京都、兵庫に残る延命地蔵を調査して本に 郷土史調査の役にと元福知山市教育委員の瀬田さん
2024.07.28

京都、兵庫に残る延命地蔵を調査して本に 郷土史調査の役にと元福知山市教育委員の瀬田さん

 江戸時代中期に作られ、北近畿の寺に現存する「延命地蔵菩薩像」を京都府福知山市夜久野町小倉の元市教育委員、瀬田眞澄さん(81)が調査し、歴史書「日本六大金仏 延命地蔵菩薩像を尋ねて」を上梓した。実際に寺へ足を運ぶなど2年以上かけて完成させ、今後の郷土史調査を担う人たちの役に立てば-と期待を寄せ

70年研究・採集のトンボ標本72種 枝重夫さんが長野県松本市に寄贈へ
2024.07.20

70年研究・採集のトンボ標本72種 枝重夫さんが長野県松本市に寄贈へ

 70年にわたってトンボの採集や研究にまい進してきた、日本トンボ学会名誉会長で松本歯科大学名誉教授の枝重夫さん(92)=長野県松本市沢村3=が近く、自身が手掛けた松本平のトンボの標本を市に寄贈する。松本、安曇野、塩尻、大町の松本平4市で確認できるトンボをほぼ網羅しており、長野県版レッドリストに

「伊達のお蚕(かいこ)用具展」 9月23日まで 福島県伊達市
2024.06.03

「伊達のお蚕(かいこ)用具展」 9月23日まで 福島県伊達市

 福島県伊達地方の蚕糸業の歴史を伝える企画展「伊達のお蚕(かいこ)用具展」は9月23日まで、伊達市保原総合公園内の保原歴史文化資料館で開かれている。 2019(平成31)年3月に伊達の蚕種製造、養蚕・製糸関連用具1344点が国重要有形民俗文化財に指定され、同館が所蔵している。その

農村集落の郷土史、写真1000点の完結作 人々の営みや地域の伝統を後世に
2024.05.17

農村集落の郷土史、写真1000点の完結作 人々の営みや地域の伝統を後世に