# 薬開発

日本IBMなど、AI活用し治験期間短縮
2024.09.10

日本IBMなど、AI活用し治験期間短縮

 日本IBMは10日、神戸医療産業都市推進機構と連携し、人工知能(AI)を活用して臨床試験(治験)期間を短縮するシステムを開発すると発表した。来年6月までに実用化することを計画しており、治験期間の短縮により新薬開発の加速を目指す。 

ぼうこうがん進行助長の細胞発見 福島医大など研究グループ
2024.09.10

ぼうこうがん進行助長の細胞発見 福島医大など研究グループ

 福島医大や東京大、金沢大などの研究グループは、加齢によって増えるぼうこう内の老化細胞が、ぼうこうがんの進行を助長することを発見した。ぼうこうがんは、加齢とともに発症率の上昇や生存率の低下が認められる加齢関連疾患とされてきたが、なぜ加齢が関連するかの分子生物学的な根拠は解明されていない。この細

著しい日本の創薬力低下「有事の際に必要な医薬品が入ってこない」安全保障上のリスクにも直結……石川和男が危機感
2024.09.08

著しい日本の創薬力低下「有事の際に必要な医薬品が入ってこない」安全保障上のリスクにも直結……石川和男が危機感

政策アナリストの石川和男が9月8日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送Podcast番組「石川和男のポリシーリテラシー」に出演。日本の創薬力低下について、専門家と議論した。日本国内の製薬企業による新しい薬を創り出す力「創薬力」が落ちている。内閣官房の資料によると、世界の売上

iPS細胞医薬で経営再建へ 住友ファーマ、木村新社長
2024.09.05

iPS細胞医薬で経営再建へ 住友ファーマ、木村新社長

 住友ファーマの社長に6月就任した木村徹社長(64)が5日までに共同通信のインタビューに応じ、2年連続の赤字で悪化した経営の再建へ、人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来の細胞医薬事業を柱の一つに据えるとした。木村氏は再生医療の研究開発に長く携わったことでも知られる。 主力の抗精神病

スタートアップW杯九州予選、熊本大学発の創薬会社「StapleBio」が1位 核酸医薬で独自技術
2024.08.30

スタートアップW杯九州予選、熊本大学発の創薬会社「StapleBio」が1位 核酸医薬で独自技術

スタートアップ(新興企業)が自社の強みや有望性などをプレゼンテーションして競い合う世界的なピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ」の九州予選が8月27日、熊本市で開かれた。書類審査を通過した11社のうち、熊本大学発の創薬スタートアップ、「StapleBio(ステープルバイオ)」(本社・

富士通、治験のデジタル化進めるエコシステム構築--ドラッグロス解消に向けて
2024.08.27

富士通、治験のデジタル化進めるエコシステム構築--ドラッグロス解消に向けて

 富士通は、海外で承認された新薬が日本で使用できない「ドラッグロス」問題の解決を目指し、治験のデジタル化を推進するエコシステムの構築に乗り出したと発表した。国際共同治験の誘致を促進し、治験プロセス全体の課題解決を図ることで、2030年度に治験領域で200億円の売り上げを目指す。 

米国で1千億ウォン売り上げたのに韓国では買えない韓国新薬
2024.08.17

米国で1千億ウォン売り上げたのに韓国では買えない韓国新薬

 韓国の製薬会社、SKバイオファームが独自開発し米国で発売したてんかん新薬「セノバメイト」(商品名・エクスコプリ)の今年第2四半期の売上高が前年同期比66%増の1052億ウォン(約113億円)を記録した。四半期ベースの売上高が1000億ウォンを超えたのは初めてだ。 同社によると、セノバメイトは

〔決算〕アステラス製薬、24年4~6月期は増収増益
2024.08.01

〔決算〕アステラス製薬、24年4~6月期は増収増益

 アステラス製薬 <4503> =2024年4~6月期連結決算(国際会計基準)は増収増益。主力の前立腺がん治療剤「エクスタンジ」や尿路上皮がん治療剤「パドセブ」の売り上げが好調だったほか、前年に発売された閉経に伴う血管運動神経症状治療剤など2製品も収益増に貢献した。 

心不全の一因解明 白血球の防御機能で発症 福島医大発表 新薬開発の一歩に
2024.07.18

心不全の一因解明 白血球の防御機能で発症 福島医大発表 新薬開発の一歩に

 福島医大医学部循環器内科学講座の医師による研究グループは、心臓の病気の中で死因として最も多い心不全の原因の一つを突き止めた。高血圧などの負荷がかかると、心臓にある白血球の防御機能が働き、心筋細胞の器官に悪影響を及ぼして心不全を引き起こす。マウスによる実験で防御機能に必要な酵素の遺伝子を改変し

移植拒絶反応の原因菌特定 白血病など、治療薬に期待
2024.07.11

移植拒絶反応の原因菌特定 白血病など、治療薬に期待

 白血病治療などで実施される造血幹細胞移植で問題となる拒絶反応「移植片対宿主病(GVHD)」について、抗菌薬から逃れて増殖する毒性の強い菌が発症に関係していることを突き止めたと、大阪公立大などのグループが10日付の英科学誌ネイチャーに発表した。菌を攻撃する酵素も発見、藤本康介大阪公立大准教授は

ぜんそくなど免疫疾患に影響、600の遺伝配列を特定 薬開発に期待
2024.07.05

ぜんそくなど免疫疾患に影響、600の遺伝配列を特定 薬開発に期待

 炎症性腸疾患やぜんそく、関節リウマチなど免疫に関わる代表的な15の病気について、発症の原因となりうる遺伝配列600カ所を特定したと、理化学研究所や京都大などのチームが発表した。治療薬の開発につながると期待される。論文が4日付米科学誌サイエンスに掲載される(https://doi.org/10

同じ食習慣でも遺伝的タイプでBMIに違い--「カロミル」食事データと遺伝子データで検証
2024.06.27

同じ食習慣でも遺伝的タイプでBMIに違い--「カロミル」食事データと遺伝子データで検証

 食事管理アプリ「カロミル」を開発するライフログテクノロジーは6月26日、遺伝子解析サービスを提供するジーンクエストに「カロミルアドバイス」を提供し、ユーザーの遺伝子と食事データを連携して検証を実施したと発表した。 検証は、ジーンクエストが提供する「ジーンクエスト ALL」で遺伝

テンセントやソフトバンクも支援する「AI創薬スタートアップ 」が香港で上場
2024.06.17

テンセントやソフトバンクも支援する「AI創薬スタートアップ 」が香港で上場

中国・深センに拠点を置くAI創薬のスタートアップ、Xtalpi(晶泰科技)は6月13日、香港市場で新規株式公開(IPO)を行った。初日の株価は上昇し、時価総額は25億ドル(約3935億円)に達した。Xtalpiの株価は、13日に一時24.6%急騰し、公募価格の5.28香港ドルを9

前立腺がんの転移を特定するPSMA-PET検査は生存期間延長につながる(中川恵一)
2024.06.15

前立腺がんの転移を特定するPSMA-PET検査は生存期間延長につながる(中川恵一)

【Dr.中川 がんサバイバーの知恵】 新薬を開発するには莫大な資金が必要で、画期的な新薬が登場すると高額な薬価が問題になることが少なくありません。そこで、がんの専門医らでつくる「JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)」は、胃がんや乳がんなど17のがんの治療費について実態調査を開始。

他人の便を移植して治療―潰瘍性大腸炎~ドナーの募集スタート~
2024.06.13

他人の便を移植して治療―潰瘍性大腸炎~ドナーの募集スタート~

 腸内細菌を活用した医療技術や医薬品の研究、開発が進んでいる。人間の腸管に生息する細菌の集団「腸内細菌叢(さいきんそう)」は、私たちが排出する便の中にも含まれる。健康な人に便を提供してもらい、ある特定の疾患の患者の腸に移植することでバランスの取れた腸内細菌叢を再構築するという新規治療法がある。

最終段階の治験実施へ
2024.06.12

最終段階の治験実施へ

 京都大などの研究チームは、ALSの治療薬としての承認申請を視野に、最終段階の治験実施を目指す方針だと明らかにした。

認知症新薬の承認勧告 米リリー、エーザイと競合 FDA諮問委
2024.06.11

認知症新薬の承認勧告 米リリー、エーザイと競合 FDA諮問委

 【ニューヨーク時事】米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は10日、米製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー型認知症治療薬「ドナネマブ」を承認するよう全会一致で勧告した。 今後FDAに正式承認されれば、日本のエーザイなどが手掛ける同様の治療薬「レカネマブ」の強力なライバル

膵臓がん、5年生存率の向上を 2種類の治験開始へ、高知大
2024.06.04

膵臓がん、5年生存率の向上を 2種類の治験開始へ、高知大

 がんの中でも発見が難しく、5年生存率が約1割とされる膵臓がん。高知大の谷内恵介准教授(55)=消化器内科学=の研究チームが、新たな薬の実用化を目指し、臨床試験(治験)に乗り出した。医療ベンチャー企業も設立し、5年生存率を最終的に約6割まで向上させることを目指す。「患者のために治療薬を必ず創り

医療界と政府の対立が長期化する中、新薬不発・臨床失敗…暗雲漂う韓国バイオ産業
2024.05.23

医療界と政府の対立が長期化する中、新薬不発・臨床失敗…暗雲漂う韓国バイオ産業

 新型コロナウイルス感染症の大流行以後、毎年最大の実績を書いてきた製薬・バイオ業界に暗雲が立ち込めている。韓国の新薬開発企業HLBが新たに開発した抗がん剤が、米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けられなかったことに続き、富光薬品の子会社が開発中のパーキンソン病治療剤は後期第2相の臨床試験で効能

日本の創薬 世界トップレベルに 政府が中間戦略案とりまとめ
2024.05.22

日本の創薬 世界トップレベルに 政府が中間戦略案とりまとめ

新薬の開発力で世界トップレベルの地位を確立するため、政府は中間の戦略案を取りまとめました。外資系企業にも参加を呼び掛け、官民の協議会を設置する方針です。村井副長官「外資系企業の人材や外国資金を呼び込み、諸外国にこの戦略など積極的な発信を行うための仕組みとして官民協議