# 太陽系

わずか12光年先の系外惑星「スーパージュピター」、JWSTで直接撮像に成功
2024.07.28

わずか12光年先の系外惑星「スーパージュピター」、JWSTで直接撮像に成功

地球からわずか約12光年の距離にある恒星を公転する太陽系外惑星を、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を用いて、惑星そのものを画像に捉える直接撮像法で発見したとする研究結果が発表された。この系外惑星は、これまでに直接撮像された惑星の中で最も古く、最も低温だという。地上の望遠

ジェイムズ・ウェッブ、700光年先の太陽系外惑星の朝と夕の温度を突き止める
2024.07.23

ジェイムズ・ウェッブ、700光年先の太陽系外惑星の朝と夕の温度を突き止める

 最近2周年をむかえたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の主要な目標の一つは、太陽系外惑星の物理的・化学的性質を把握し、生命体の存在の可能性を調べることだ。 ジェイムズ・ウェッブがこのために最初の探査対象にした太陽系外惑星は、地球から700光年の距離にあるWASP-39bだ。

わずか48光年先に「水の惑星」 窒素の大気も保有か、JWST観測が示唆
2024.07.13

わずか48光年先に「水の惑星」 窒素の大気も保有か、JWST観測が示唆

地球の近傍に位置する太陽系外惑星が、水と地球に似た大気の探索対象として最も有力な候補となる可能性があることを、カナダ・モントリオール大学などの研究チームがジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を用いた観測で突き止めた。これまでに発見されている太陽系外惑星は5000個を超えてい

「ベンヌ」のサンプルの初期分析結果が発表  “予想外の発見” も報告
2024.07.07

「ベンヌ」のサンプルの初期分析結果が発表  “予想外の発見” も報告

アメリカ航空宇宙局(NASA)の小惑星探査機「OSIRIS-REx(オシリス・レックス / オサイリス・レックス)」は、2023年9月末に101955番小惑星「ベンヌ(ベヌー)」のサンプルリターンに成功しました。有機物に富む小惑星のサンプルの分析は、約45億年前に誕生した直後の太陽系の様子や、

数十年以内に地球外生命体を発見、専門家が示唆「宗教、哲学、科学に革命も」 NASAのHWOが貢献へ
2024.07.05

数十年以内に地球外生命体を発見、専門家が示唆「宗教、哲学、科学に革命も」 NASAのHWOが貢献へ

 これから数十年以内に、地球外生命体(宇宙人)が住む惑星が発見される可能性があることが指摘された。天体物理学者のジェシー・クリスチャンセン氏は、2040年代にNASA(米航空宇宙局)が稼働予定のハビタブル・ワールズ・オブザーバトリー」(HWO、生存可能世界観測機)が宇宙人の真実を解き明かすこと

太古の宇宙の海洋世界、小惑星ベンヌの標本が解き明かした驚きの可能性
2024.06.28

太古の宇宙の海洋世界、小惑星ベンヌの標本が解き明かした驚きの可能性

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の探査機が小惑星「ベンヌ」で採集した試料の分析で、ベンヌに水が豊富だった予想外の過去がある可能性や、太古の海洋世界から分離した可能性があることが分かった。探査機「オシリス・レックス」は2020年にベンヌで121.6グラムの標本を採集し、23年9

探査機ボイジャー1号、通信復旧 7カ月ぶり、通常通りに科学観測
2024.06.15

探査機ボイジャー1号、通信復旧 7カ月ぶり、通常通りに科学観測

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は13日、探査機ボイジャー1号が7カ月ぶりに四つの観測装置全てからデータを地球に送れるようになったと発表した。昨年11月に機体の状態や観測結果が届かなくなり、科学チームが復旧を試みていた。 ボイジャー1号は1977年9月に出発、木星や土

今秋接近「紫金山・アトラス彗星」、肉眼で見える?
2024.06.13

今秋接近「紫金山・アトラス彗星」、肉眼で見える?

 長く伸びる尾から「ほうき星」とも呼ばれる彗星(すいせい)を肉眼で観測できる機会は多くない。今秋の「紫金山(しきんざん)・アトラス彗星」は、かなり明るくなりそうだが、彗星の見え方の予測は難しく、ファンをがっかりさせることも多い。無事に天体ショーが見られるだろうか。(中田智香子) 

太陽系のあまり知られていないユニークな天体まとめ
2024.06.12

太陽系のあまり知られていないユニークな天体まとめ

太陽の周りを公転している天体には8個の惑星、少なくとも5個の準惑星、何万もの小惑星、約3兆の彗星と氷天体などが存在します。太陽系の天体のどれもが地球や木星ほどの知名度を誇るわけではありませんが、それでも我々の星系の大事な部分を占めていますし、太陽系の起源の理解に役立っています。<

太陽系初期の理解を一変させるNASA「小惑星ベンヌ」の試料
2024.06.08

太陽系初期の理解を一変させるNASA「小惑星ベンヌ」の試料

人類が地球上の生物として初めて、地球よりも前に形成された直径約500mの小惑星ベンヌからサンプルを採取して持ち帰る「サンプルリターン(試料回収)」ミッションを成功させたことを考えると感嘆するばかりだ。炭素を豊富に含むベンヌのサンプルはすでに、原始太陽系における化合物の偏在性と多様性に関する新た

NASAとハワイのケック天文台、系外惑星126個のカタログを公開
2024.06.07

NASAとハワイのケック天文台、系外惑星126個のカタログを公開

「太陽系は、他と比べて特異な惑星系なのか?」そんな疑問の解明に向けた、天文学者たちの取り組みが大きく一歩前進しました。プラネット・ハンティングを行なう天文学者の国際チームが3年の月日を費やして、北の空に広がる確認された太陽系外惑星120個と惑星候補6個の質量を計算するため、何千も

小惑星ベンヌの試料を分析する施設、JAXAが公開…リュウグウと比較し太陽系の成り立ちなど研究
2024.06.05

小惑星ベンヌの試料を分析する施設、JAXAが公開…リュウグウと比較し太陽系の成り立ちなど研究

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、米航空宇宙局(NASA)の探査機「オシリス・レックス」が採取した小惑星ベンヌの試料を分析する施設を報道陣に公開した。JAXAの探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料と比べることで、協力して太陽系の成り立ちや生命の起源に迫る。

46年前に打ち上げた探査機「ボイジャー」、半年ぶりに復旧…NASA「完全復旧できる」
2024.06.05

46年前に打ち上げた探査機「ボイジャー」、半年ぶりに復旧…NASA「完全復旧できる」

 米航空宇宙局(NASA)は、地球から約240億キロ・メートル離れた宇宙空間を飛行中の無人探査機「ボイジャー1号」から、約半年ぶりに科学観測データを受信することに成功したと発表した。1977年に打ち上げられたボイジャー1号はたびたびトラブルに見舞われてきたが、NASAはできる限り運用を続けたい

その星は地球とそっくり。地球以外の生命発見につながるか?
2024.06.04

その星は地球とそっくり。地球以外の生命発見につながるか?

宇宙はとっても広いから、きっとどこかにあるはず地球みたいな星が…。ただ、宇宙はとっても広いから、そんな星はなかなか見つからないんだよな…。地球みたいな星かもしれないという候補ならあるんですけどね。地球から40光年離れた位置にある赤色矮星グリーゼ12を公転する太陽系外

中国「嫦娥6号」、月裏に着陸成功–史上初のサンプルリターン、25日に帰還予定
2024.06.03

中国「嫦娥6号」、月裏に着陸成功–史上初のサンプルリターン、25日に帰還予定

中国の宇宙機関、中国国家航天局(CNSA)は現地時間6月2日、中国の月面探査機「嫦娥6号」(Chang’e 6)が着陸に成功したと発表した。 嫦娥6号は史上初となる、月の裏側から試料(サンプル)を採取し、地球に回収する(サンプルリターン)ミッション。着陸機(ランダー)だけでなく、

地球外文明がテラフォーミングを行なう「全球凍結」惑星の検出目指す天文学者
2024.06.01

地球外文明がテラフォーミングを行なう「全球凍結」惑星の検出目指す天文学者

この地球上では、人間の活動によって排出される温室効果ガスが長年、熱い議論を呼ぶ問題となっている。なぜなら汚染物質として、人為的な気候変動の主な原因となっているからだ。だが、地球外の知的文明で意図的に利用されている温室効果ガスについては、どう考えられるだろうか。その目的は、惑星全体が氷に覆われる

小惑星探査機「サイキ」、イオンエンジンを始動–最終速度は時速何万キロ?
2024.05.27

小惑星探査機「サイキ」、イオンエンジンを始動–最終速度は時速何万キロ?

米航空宇宙局(NASA)は現地時間5月22日、小惑星探査機「Psyche」(サイキ)のイオンエンジンの始動を開始したと発表した。 2023年10月に打ち上げられたPsycheは、火星と木星の間で太陽を周回している小惑星「16 Psyche」(プシケ)の探査を予定している。同小惑星

太陽系外の「金星」発見 地球との違い、手掛かりに 国立天文台
2024.05.23

太陽系外の「金星」発見 地球との違い、手掛かりに 国立天文台

 国立天文台などの研究チームは23日、地球から約40光年離れた恒星を周回する、大きさや熱などの環境が金星によく似ていると考えられる惑星を発見し、同日付の米科学誌アストロフィジカルジャーナル・レターズに発表した。地球に海や生命が存在し、金星が灼熱(しゃくねつ)の惑星となった違いを知る手掛かりにな

金星にあったはずの「水」はどこに消えた?
2024.05.22

金星にあったはずの「水」はどこに消えた?

45億年前、地球と金星がこの広いひろい宇宙に誕生しました。地球と金星は宇宙ではご近所(銀河系)にあり、大きさも重さも同じくらい。金星は地球にとてもよく似た星だと言われています。なにせ誕生したときには、星に存在する水の量もほぼ同程度だったそうですから。…金星の水はどこにいった?

「綿菓子のように軽い」惑星が新たに発見 木星の1.5倍の大きさ、重さはわずか14%
2024.05.17

「綿菓子のように軽い」惑星が新たに発見 木星の1.5倍の大きさ、重さはわずか14%