# 地学

黄砂飛来3千年前に半減 偏西風の変化影響か、東大
2024.09.11

黄砂飛来3千年前に半減 偏西風の変化影響か、東大

 中国大陸から運ばれる黄砂は3千~2千年前、偏西風の軌道が変化した影響で日本への飛来が現在に比べてほぼ半減していたと、東京大や山梨県富士山科学研究所などのチームが11日、国際科学誌に発表した。富士五湖の一つ、本栖湖(山梨県)の湖底で採取した堆積物から黄砂由来の鉱物、石英の量を分析した。

【大学受験2025】福井県立大「恐竜学部」2025年4月開設
2024.09.10

【大学受験2025】福井県立大「恐竜学部」2025年4月開設

 文部科学省大学設置・学校法人審議会による答申に基づき、福井県立大学が2025年4月に開設を予定している「恐竜学部」が2024年8月29日付けで正式に認可された。新学部開設は2009年の海洋生物資源学部以来で、5学部9学科体制となる。 恐竜学部の学生は、1年次には永平寺キャンパス

宇土高科学部が撮影「側方蜃気楼」 光が屈折、横方向に反転 不知火現象解明へ、専門家「詳細な分析に期待」
2024.09.05

宇土高科学部が撮影「側方蜃気楼」 光が屈折、横方向に反転 不知火現象解明へ、専門家「詳細な分析に期待」

 宇土高科学部地学班が3日未明、不知火現象の発生要因とされ、報告例が極めて少ない「側方蜃気楼[しんきろう]」とみられる現象を撮影した。写真は午前2時50分ごろ、宇城市不知火町の永尾剱[えいのおつるぎ]神社の展望所から撮影したもので、光源として出港した3隻のうち、八代市を流れる大鞘川河口沖に出し

幻の「不知火」36年ぶりに撮影 熊本の高校生ら、地元漁協が協力
2024.09.03

幻の「不知火」36年ぶりに撮影 熊本の高校生ら、地元漁協が協力

 蜃気楼の一種で、熊本県の八代海だけに出現するといわれる「不知火」。研究を続けている熊本県立宇土(うと)高校科学部地学班の生徒たちが3日未明、不知火とみられる現象の観測・撮影に成功した。地元漁協の協力を得て再現実験を行った。 不知火の出現は、公的には1988年9月に熊本県不知火(

アイスランドでまた火山噴火、昨年12月以来6回目 亀裂が40分で1.5キロ拡大
2024.08.23

アイスランドでまた火山噴火、昨年12月以来6回目 亀裂が40分で1.5キロ拡大

アイスランド南西部の火山が22日噴火した。気象当局によると昨年12月以来噴火は6回目。火山の監視を行うアイスランド気象当局は声明で、亀裂の全長は約3.9キロで、約40分で1.5キロ拡大したとしている。この火山列には中央火口がなく、地面に巨大な亀裂を開けて噴火している。

国際地学オリンピック、日本代表全員メダル獲得…金2、銀2
2024.08.22

国際地学オリンピック、日本代表全員メダル獲得…金2、銀2

 2024年8月8日~16日(日本時間)に開催された「第17回国際地学オリンピック」において、日本代表として参加した高校生4人全員がメダルを獲得。金メダル2人、銀メダル2人と優秀な成績を収めた。結果を表彰し、4人は文部科学大臣表彰の受賞者となることも決定した。 国際地学オリンピッ

じつは、マグマだけの時より怖い…噴火は、「水」が加わると「強力な爆発力」を発揮する
2024.08.20

じつは、マグマだけの時より怖い…噴火は、「水」が加わると「強力な爆発力」を発揮する

新たな火山島の出現は、島を知り地球を知る研究材料の宝庫。できたての島でなくては見ることのできない事象や、そこから伝わってくる地球のダイナミズムがあります。そして、地球に生まれた島は、どのような生涯をたどるのか、新たな疑問や期待も感じさせられます。今まさに活動中の西之島をはじめ、多

日本の高校生、国際地学五輪で金2、銀2 文科省
2024.08.19

日本の高校生、国際地学五輪で金2、銀2 文科省

 文部科学省は19日、中国で開かれた第17回国際地学オリンピックに日本代表の高校生4人が参加し、金と銀のメダルを2個ずつ獲得したと発表した。  金メダルは灘高(兵庫県)3年の王佳祥さんと近藤克洋さん。銀メダルは同高2年の井上遥斗さんと洗足学園高(神奈川県)3年の長田

古代沼に池、沢、泉も点在する「高清水の岡」、奈良時代から湧き続ける水脈の謎 秋田 行ってみたい 水のある風景
2024.08.02

古代沼に池、沢、泉も点在する「高清水の岡」、奈良時代から湧き続ける水脈の謎 秋田 行ってみたい 水のある風景

エメラルド色の水をたたえる空素沼(からすぬま)は広さ約2ヘクタール、水深5メートル以上。密林の崖に囲まれて静まり返る神秘的な雰囲気で、版画家の川瀬巴水(はすい)も昭和2年、夏空が映る光景を作品にした。沼がある「高清水の岡」は、旧雄物川河口に面した南北2・5キロ、東西約2キロ、標高

ワカヤマソウリュウ特別展で全身骨格化石や実物大頭骨レプリカ公開
2024.07.24

ワカヤマソウリュウ特別展で全身骨格化石や実物大頭骨レプリカ公開

 特別展「よみがえるワカヤマソウリュウ」が現在、和歌山県立自然博物館(海南市船尾、TEL 073-483-1777)で開催している。(和歌山経済新聞) ワカヤマソウリュウ(学名=メガプテリギウス・ワカヤマエンシス)は、2023年12月に同館が新属新種として発表した海生爬虫(はちゅ

なんと、泳いで上陸した…! 西之島「噴火活動の休止」のわずかな期間に遂行された、仰天の上陸調査
2024.07.16

なんと、泳いで上陸した…! 西之島「噴火活動の休止」のわずかな期間に遂行された、仰天の上陸調査

新たな火山島の出現は、島を知り地球を知る研究材料の宝庫。できたての島でなくては見ることのできない事象や、そこから伝わってくる地球のダイナミズムがあります。そして、地球に生まれた島は、どのような生涯をたどるのか、新たな疑問や期待も感じさせられます。今まさに活動中の西之島をはじめ、多

「下顎」は国内初 秋田県の山中で270万年前の大型クジラの化石を見つけ発掘 注目の発見も壁…資金募る
2024.05.30

「下顎」は国内初 秋田県の山中で270万年前の大型クジラの化石を見つけ発掘 注目の発見も壁…資金募る

化石の発掘です。信州大学の教授らが、秋田県の山中で270万年前の大型クジラの化石を見つけ発掘を進めています。進化の過程をひも解く貴重な資料で、早く掘り出すため資金も募っています。弓なりに曲がった細長い化石。その大きさは身長170cmの学生が収まってしまうほど。

大量の溶岩を噴き出した「溶岩チューブ」と地球外生命の関係とは、ラ・パルマ島
2024.05.30

大量の溶岩を噴き出した「溶岩チューブ」と地球外生命の関係とは、ラ・パルマ島

 2021年秋、大西洋に位置するカナリア諸島のラ・パルマ島の火山が噴火し、3カ月間にわたって1億9000万立方メートルを超す溶岩を噴き出した。溶岩原の大部分はまだ、科学者と当局者以外は立ち入りが禁じられていて、私(作家のエマ・リラ)はカナリア諸島洞窟学連合の副会長であるオクタビオ・フェルナンデ

那智では採れない 地学事典が改訂、那智黒石の産地、和歌山
2024.05.29

那智では採れない 地学事典が改訂、那智黒石の産地、和歌山

 硯(すずり)や碁石などに利用される「那智黒石」の産地が、和歌山県那智勝浦町の那智地域ではなく三重県熊野市が中心だという説を地元の研究者が訴え、「地学事典」(平凡社発行)の最新版で改訂された。これまで多くの事典や辞典、図鑑で誤記が見られた。地元でも誤認している人は多く、研究者らは「この改訂をき