# ユリス・ナルダン

今さら聞けない「ポピュリズムが台頭する」なぜ、そもそもポピュリズムは「悪」なのか?
2024.09.06

今さら聞けない「ポピュリズムが台頭する」なぜ、そもそもポピュリズムは「悪」なのか?

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、収束が見えないガザ情勢、ポピュリズムの台頭、忘れられた危機を生きる難民……テレビや新聞、インターネットのニュースでよく見聞きする、緊迫した世界情勢。「論点」をちゃんと答えられますか?  「受験世界史に荒巻あり!」といわれる東進世界史科トップオブ

2つの州議会選挙の結果は「移民に寛容なドイツ」の終わりを示す─国政与党もより厳しい政策へ舵を切るか
2024.09.04

2つの州議会選挙の結果は「移民に寛容なドイツ」の終わりを示す─国政与党もより厳しい政策へ舵を切るか

9月1日におこなわれたドイツ東部のザクセン州とテューリンゲン州の州議会選挙は、歴史的な結果となった。いずれの州でも、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が単独で3分の1以上の票を獲得。テューリンゲン州では第一党に躍り出た。ナチ支配以後、初めて極右が勝利した形だ。

ウェス・アンダーソンお気に入り、映画「ペパーミントソーダ」4K修復版が日本初公開
2024.09.03

ウェス・アンダーソンお気に入り、映画「ペパーミントソーダ」4K修復版が日本初公開

「ア・マン・イン・ラブ」「年下のひと」「サガン -悲しみよ こんにちは-」などで知られる、フランスの映画監督ディアーヌ・キュリス。彼女のデビュー作「ペパーミントソーダ」の4K修復版が、12月13日より東京・WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)ほかで日本初公開される。

【毎日書評】知れば、激動の世界情勢が読み解ける「世界の政党」
2024.08.30

【毎日書評】知れば、激動の世界情勢が読み解ける「世界の政党」

近年は、世界情勢を把握するために欠かせないものとして地政学に注目が集まる機会が増えました。いうまでもなく、地理的条件をもとに世界情勢、国際政治を分析する学問のこと。たしかに地政学は、ビジネスパーソンに必須の教養であるといえるでしょう。しかし、『教養としての世界の政党』(山中俊之

枝野氏「政治変える責任果たす」 立民代表選、江田氏も意欲
2024.08.25

枝野氏「政治変える責任果たす」 立民代表選、江田氏も意欲

 立憲民主党代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補を表明した枝野幸男前代表(60)は25日、さいたま市で開いた会合で、「今、日本が大変大きな分かれ道にある。批判を恐れて(出馬を)スルーするようでは、社会、政治を変える責任は果たせない」と決意を示し、支持を訴えた。 

“この世界では、人は、動物になる” フランス発アニマライズ・スリラー 映画『動物界』24年11月公開
2024.08.13

“この世界では、人は、動物になる” フランス発アニマライズ・スリラー 映画『動物界』24年11月公開

2023年度セザール賞で最多12部門ノミネートを果たし、フランスで観客動員100万人越えのスマッシュヒットを記録した話題作、映画『動物界』。この度、本作の日本公開が決定し、あわせて特報映像と日本版ポスターが公開された。舞台は、近未来。人類は原因不明の突然変異によって、徐々に身体が

裸で鑑賞デーも!フランスの美術館で「ヌーディスト展」が開催中
2024.08.09

裸で鑑賞デーも!フランスの美術館で「ヌーディスト展」が開催中

フランス南部の都市マルセイユにある美術館が、「裸で暮らす」ことに焦点を当てた展覧会を開催中だ。期間中には、裸で作品鑑賞出来るイベントも行われる。フランスは世界で最もヌーディストに寛容な国だ。アウトドアと旅行の情報サイト、アウトフォリアの記事によると、フランスには397の公共のヌー

〈前駐米大使が徹底分析〉トランプが
2024.08.09

〈前駐米大使が徹底分析〉トランプが"お手本"にした90年代の政治家がいた!

〈それはあたかも戴冠式を思わせる風景であった。 共和党全国大会の最終日、ドナルド・トランプ前大統領は指名受諾演説のため1時間半以上にわたり演壇に立ち続けた。それは、暗殺未遂事件からの健在ぶりを示すと同時に、共和党が名実ともに自分の党であることを誇示するものであった〉

パリ市長が五輪開会式を「極右打ち砕いた」と称賛 「最後の晩餐」連想演出への批判退け
2024.08.07

パリ市長が五輪開会式を「極右打ち砕いた」と称賛 「最後の晩餐」連想演出への批判退け

パリのイダルゴ市長は7日付フランス紙ルモンドのインタビューで、7月26日に行われた五輪開会式は「極右のメッセージを打ち砕いた」と述べ、高く評価した。開会式を巡っては、新訳聖書の「最後の晩餐」を連想させる構図で派手な女装姿のドラァグクイーンが登場したり、18世紀の革命で処刑された王

「爪がきれいな人」になれる!マニキュリストのアクティブシリーズを愛用中
2024.08.05

「爪がきれいな人」になれる!マニキュリストのアクティブシリーズを愛用中

フランス発のヴィーガンネイル「マニキュリスト」から新登場した「アクティブシリーズ」をご存じでしょうか? 爪を守り、整え、きれいに見せることができる、いわば爪のための”ベースメイク”のようなマニキュアなんです。「マニキュリスト」は、植物由来成分でビーガン、有害成分不使用など爪にも環

【モーリーが解説】ヴァンス副大統領候補は"誇張しすぎたトランプ"! 熱狂の背景にある「情報空間」の危機
2024.08.05

【モーリーが解説】ヴァンス副大統領候補は"誇張しすぎたトランプ"! 熱狂の背景にある「情報空間」の危機

『週刊プレイボーイ』で「挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが、米大統領選挙においてトランプ-ヴァンスの共和党候補コンビが生み出した熱狂から、現代社会の「情報空間」の問題について考察する。* * *バイデン大統領の選挙戦撤退、

「英国で4人に1人の子どもが貧困 『国王演説』に貧困対策含まれず」ブレイディみかこ
2024.07.30

「英国で4人に1人の子どもが貧困 『国王演説』に貧困対策含まれず」ブレイディみかこ

 英国在住の作家・コラムニスト、ブレイディみかこさんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、生活者の視点から切り込みます。*  *  * 英労働党のスターマー首相は、与党リーダーとして初めて臨んだ国会で、新政権は「国家再生の道」を目指すとし

〈民主党には追い風?〉副大統領候補指名で共和党は「トランプ党」へ一直線か、J.D.バンス改宗への歩み
2024.07.29

〈民主党には追い風?〉副大統領候補指名で共和党は「トランプ党」へ一直線か、J.D.バンス改宗への歩み

 7月15日、トランプ前大統領は副大統領候補に上院議員 J.D.バンスを指名したが、2024年7月15日付のワシントン・ポスト紙社説は、彼の指名は共和党の正統性からの重要な転換を画するものだと論じている。 トランプがオハイオ州選出の J.D.バンス上院議員を副大統領候補に選んだこ

“政界のご意見番”が岸田総理に苦言「麻生さんが当たってる」とぶった斬るワケ
2024.07.25

“政界のご意見番”が岸田総理に苦言「麻生さんが当たってる」とぶった斬るワケ

 永田町のご意見番で歯に衣着せぬ物言いから「イブキング」の異名を持つ元衆議院議員の伊吹文明氏。財務大臣や文科大臣、自民党幹事長、衆院議長などを歴任し、志帥会(現二階派)会長として派閥を率いた。そんな伊吹氏に派閥解散の是非を問うと、岸田首相の政治姿勢に苦言を呈した。(構成/ライター 田之上 信)

【復讐に燃えるトランプ再選の危惧】ポピュリズムによるナショナリズムの台頭 有権者が選ぶのは?
2024.07.23

【復讐に燃えるトランプ再選の危惧】ポピュリズムによるナショナリズムの台頭 有権者が選ぶのは?

 フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が7月1日付けで米欧におけるナショナルなポピュリズムの伸張について、同紙コメンテーターのラックマンによる論説‘Le Pen, Trump and liberal panic’を掲載している。概要は次の通り。 2017年5月、マリーヌ・ル・ペンは

トランプ氏が全米運輸労組に秋波、企業寄りだった共和党の立場複雑に
2024.07.18

トランプ氏が全米運輸労組に秋波、企業寄りだった共和党の立場複雑に

(ブルームバーグ): 15日開幕した米共和党全国大会で全米運輸労組(通称チームスターズ)のショーン・オブライエン(Sean O’Brien)会長が、 同党の大統領候補に正式指名されたトランプ前大統領を「タフなS.O.B.」と呼んだとき、前大統領は顔をほころばせ、支持者らは歓声を上げた。

共和党政策綱領に大衆迎合政策ちりばめる トランプ氏、バランスに苦慮も
2024.07.17

共和党政策綱領に大衆迎合政策ちりばめる トランプ氏、バランスに苦慮も

11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領(78)は、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーでの全国大会で15日に採択された政策綱領に、不法移民への強硬な対策や、高齢者が懸念する年金制度改革への反対などポピュリズム(大衆迎合主義)的な政策をちりばめた。一方、若者や女性の関心が強

欧州議会、メツォラ氏を再任 右翼躍進、「ゼロサム思考抜け出して」
2024.07.16

欧州議会、メツォラ氏を再任 右翼躍進、「ゼロサム思考抜け出して」

 欧州連合(EU)の欧州議会は16日、6月の選挙後、初の本会議を開き、新しい議長にロベルタ・メツォラ氏(45)を賛成多数で選出した。メツォラ氏は改選前の2022年から議長を務め、再任となる。 メツォラ氏は地中海の島国マルタ出身。EUの外相にあたる外交安全保障上級代表のスタッフを務

米共和党、国民の不満てこに政権奪回目指す-減税で有権者にアピール
2024.07.16

米共和党、国民の不満てこに政権奪回目指す-減税で有権者にアピール

(ブルームバーグ): 米共和党の大統領候補に正式指名されたトランプ前米大統領がバンス上院議員(オハイオ州)を副大統領候補に起用してほどなく、共和党はバイデン大統領の経済運営を非難し、政権奪回を目指すためポピュリズムに訴えるメッセージを強調した。39歳のバンス氏を選んだトランプ氏は

ポピュリスト右派とウォーク左派の共謀【寄稿】
2024.07.15

ポピュリスト右派とウォーク左派の共謀【寄稿】

 極右ポピュリズムがふたたび力を増している。ポピュリスト右派は、自分たちが左派が課す抑圧的な強要に対抗して「穏健な正常性」を擁護しているというレトリックを繰り返し用いる。たとえば、これらの人たちは、ウォーク(woke:覚醒した、目覚めた)左派の「キャンセル・カルチャー」が、個人に異性愛者だった