# ゲノム編集

「プログラム可能」な新DNA編集技術 東大などが発表 さまざまな2つのDNAを切って組み換え
2024.07.11

「プログラム可能」な新DNA編集技術 東大などが発表 さまざまな2つのDNAを切って組み換え

 東京大学先端科学技術研究センターの西増弘志教授らのグループとアーク研究所のパトリック・スー博士らのグループによる共同研究チームが、大腸菌の中にDNAを組み換えできる能力を持つ分子システムを発見したと発表した。この研究成果は6月26日、科学誌「Nature」に2報同時掲載された。

毎年『1.3億羽』殺される「オスのヒヨコ」救うべく 卵の段階で性別を判別する『新手法』 徳島大などが開発 殺処分免れた卵をワクチン製造に用いる未来目指す
2024.07.02

毎年『1.3億羽』殺される「オスのヒヨコ」救うべく 卵の段階で性別を判別する『新手法』 徳島大などが開発 殺処分免れた卵をワクチン製造に用いる未来目指す

人間が食べる卵を産ませるために生産される「ニワトリ」は、オスは不要な存在となるため、産まれてすぐのヒヨコの段階で殺処分される。殺されるオスのヒヨコは、世界中で毎年60億羽以上、日本国内でも年間1億3000万羽以上に上ると推定されている。およそ1億2500万人とされる

「常識覆す仕組み」 大腸菌の大規模ゲノム組み換え解明 東京大など
2024.06.27

「常識覆す仕組み」 大腸菌の大規模ゲノム組み換え解明 東京大など

 大腸菌の中で大規模にDNAが組み換わる仕組みを解明したと、東京大と米アーク研究所のチームが発表した。この仕組みを応用すれば、生命の設計図とされるゲノムを桁違いの規模で改変・生成できる次世代のゲノム編集技術につながる可能性がある。 DNAは多くの生き物では不変だが、大腸菌は、自ら

ゲノム編集で「超人」を作ることは許されるのか?…「遺伝的強化」をする前に検討すべき問題
2024.06.17

ゲノム編集で「超人」を作ることは許されるのか?…「遺伝的強化」をする前に検討すべき問題

 ダーウィンを祖とする進化学は、ゲノム科学の進歩と相まって、生物とその進化の理解に多大な貢献をした。 一方で、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こすにとどまらず、政治・経済・文化・社会・思想に多大な影響をもたらした。 新書大賞2024で10位入賞し、

何度もサケ産み出せるニジマス 養殖効率化など期待 東京海洋大
2024.05.25

何度もサケ産み出せるニジマス 養殖効率化など期待 東京海洋大

 キングサーモンやベニザケなど太平洋のサケ類の多くは産卵後に死んでしまうが、東京海洋大の吉崎悟朗教授らの研究チームは、キングサーモンの卵や精子のもととなる生殖幹細胞を、産卵後も死なないニジマスに移植する方法で、キングサーモンの卵を毎年産ませることに成功した。サケ類の養殖効率化につながると期待さ

生命の初期段階の細胞分裂をコマ送り動画で可視化 沖縄科技大
2024.05.20

生命の初期段階の細胞分裂をコマ送り動画で可視化 沖縄科技大

 脊椎動物の生命の初期段階である胚細胞で起こる細胞分裂を、メダカの受精卵を一定間隔で写真撮影しコマ送り動画にした「タイムラプス」で観察することに、沖縄科学技術大学院大学の清光智美准教授(細胞生物学)らのグループが成功した。これまで難しかった生きたまま胚形成中の細胞を追跡できる手法を確立。細胞分