ソフトバンク、連敗止める大きな逆転勝利 白星つかずも貢献度計り知れないモイネロの投球

AI要約

ケガ人の続出に直面する中、ソフトバンクが日本生命セ・パ交流戦で勝利を収めた。

先発モイネロの好投や栗原の決勝犠飛などチームの一体感が勝利につながった。

柳田の長期離脱が避けられそうにない状況で、チームはさらなる活躍を期待される。

ソフトバンク、連敗止める大きな逆転勝利 白星つかずも貢献度計り知れないモイネロの投球

 ◆日本生命セ・パ交流戦  ソフトバンク2-1(31日、みずほペイペイドーム)

 

 【コラム・好球筆打】

 最も恐れていたケガ人の続出だ。5月30日の巨人戦では三森が二塁守備中に右手人さし指を負傷。骨折が判明した31日に戦列を離れたばかりだというのに、今度は「チームの顔」でもある柳田までもが走塁中に右ハムストリングを痛め、途中交代を余儀なくされた。

 試合後、小久保監督が「ほとんど試合を見てなかった。采配どころじゃなかったので。柳田のこと、どうしようかと」と話したように長期離脱は避けられそうにない状況だが、起こったことは仕方ないと割り切ることも必要なのかもしれない。

 そういう意味では、まずは連敗を止めたことが何より大きい。栗原が決勝犠飛を放った8回の攻撃は三走として懸命な走塁を見せた山川も含めチーム一丸の思いが見て取れたし、最高の逆転勝利を収めることができた。

 ただ、それを演出したのは降板する7回まで1失点でこらえた先発モイネロの好投があったからのようにも思える。初回2死から3番菊池に先制ソロ本塁打こそ許したが、その後は7回まで2安打無失点と広島先発大瀬良と互角に渡り合った。

 「長いイニングを投げられたし、納得いく投球ができた」。勝利投手にはなれなかったモイネロだが、5試合連続で7回を投げきった貢献度は計り知れない。この先、柳田不在の打線は得点能力の低下が予想されるだけに、さらなる活躍が求められそうだ。(石田泰隆)