【こんな人】投手に胸見せない阪神前川右京 ツイスト打法&軽いバットで確実なコンタクト目指す

AI要約

阪神の若武者、前川右京外野手が日本生命セ・パ交流戦で躍動。6回にプロ1号の2ランアーチを放ち、未来の大砲として期待される。

前川は独自の打法「ツイスト打法」に挑戦。逆方向に腰をひねって捻転差を作り、打球に対応できるよう努力している。

体作りやバット選びにもこだわりを持つ前川。若さと高い技術レベルが相まって成長を遂げている。

【こんな人】投手に胸見せない阪神前川右京 ツイスト打法&軽いバットで確実なコンタクト目指す

<こんな人>

 <ロッテ5-4阪神>◇31日◇ZOZOマリン

 虎に希望のアーチだ! 「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ戦(ZOZOマリン)で阪神の若武者が躍動した。6番DHで出場した高卒3年目の前川右京外野手(21)が6回にプロ1号となる2ランを右中間席に運んだ。前日30日まで8戦連続3得点以下だったチームに4点目を刻んだ。4回に二塁打を放ち、7回にも右安打。試合は延長10回4-5でサヨナラ負けを喫したが、未来の大砲と期待される男が覚醒の猛打賞だ。

    ◇   ◇   ◇

 絶対に投手に胸は見せない-。阪神前川は強い気持ちで「ツイスト打法」に挑戦している。智弁学園時代に興味を持ち、年ごとに本格化。練習では極端なほど逆方向に腰をひねる動作を入れる時もある。

 「習慣づけです。捻転差を自然に作れるようにしたい。直球も変化球にも対応できるようにと思ってやっています。ちょっとずつできてきているので、去年に比べたら成長しているのかな」。追い込まれても、食らいつける技術は弱冠21歳にしてハイレベルだ。

 現役時代の巨人阿部監督や巨人丸で有名な打法。もちろん前川も知っているが「全然あそこまでではないです」と頭をかく。強い下半身がないと実現できないが、オフからの綿密な体作りと合わせ、技術の取り組みがかみ合ってきた。

 あつかうバットも特長的。昨年まで阪神にいた小柄な中日山本のバットを昨年、そっくりそのままコピー。豪快なスラッガータイプと思いきや、軽くて振り抜きやすいタイプをあえて選び、確実なコンタクトを目指す。前川を支えるフォームと道具。「右京の相棒」は3年目の飛躍に欠かせない。【阪神担当 柏原誠】