高橋藍の電撃移籍&さらにビッグネーム獲得の噂も? 王者サントリーが大型補強…セッター大宅真樹の本音「マジで、怖いっす」その理由は?

AI要約

高橋藍が日本のバレーボールリーグ・SVリーグのサントリーサンバーズに移籍することが決定した。

新たな環境で成長を目指し、イタリアから移籍を決断した経緯や理由を語っている。

栗原圭介が高橋獲得に向けて長い道のりを共に歩んだ過程も明らかになっている。

サントリーは高橋と共に世界一を目指し、SVリーグを盛り上げる決意を示している。

栗原が高橋の獲得にあたって苦労した経緯や、世界クラブ選手権の結果が風向きを変えた経緯も語られている。

日本のファンの前でプレーすることへの期待や、高橋の成長意欲など、サントリーサンバーズでの新たな挑戦に期待が寄せられている。

高橋藍の電撃移籍&さらにビッグネーム獲得の噂も? 王者サントリーが大型補強…セッター大宅真樹の本音「マジで、怖いっす」その理由は?

 高橋藍の生のプレーを、冬場のリーグ期間中も日本で観ることができる。間違いなく、2024-25シーズンから新たに生まれ変わる日本のバレーボールリーグ・SVリーグの目玉になるだろう。

 バレーボール男子日本代表の中心選手で、今季(2023-24シーズン)はイタリアのモンツァでセリエA・ファイナル進出を果たしたアウトサイドヒッターの高橋が、SVリーグのサントリーサンバーズに移籍することが決定。5月28日に行われた入団記者会見には約100人のメディアが集まった。

 海外のクラブはもちろん、SVリーグの他チームからもオファーがあった中で、サントリーを選択した経緯を、高橋は淀みなく語った。

「パリ五輪に向けて、多くの経験をしたいという思いでイタリアに渡り、3シーズン、セリエAに挑戦してきました。直近ではプレーオフで決勝まで進出するという新しい経験も得られ、3年間ですごく成長できたことを実感しています。

 イタリアで引き続きレベルの高い中でプレーすることも成長には繋がると思うのですが、新たな環境、違う国のバレーに挑戦することで、さらに成長の幅が広がるのではないかと考えました。ポーランド、トルコも検討しましたが、SVリーグは(Vリーグから)新リーグに移行することで世界的にも今最も注目されている。外国人枠が(1から2に)増えることにより、世界のトップ選手が日本に来るとニュースで目にしていたので、日本の緻密なバレーに、世界トップ選手のパワーが加わることで、さらに自身が成長できる環境だと感じました。

 サントリーを選んだ理由は、まず僕が所属チームを選択する上で“世界一”を目指しているクラブであることが一番重要でしたが、サントリーは昨年、日本のチームとして初めて(世界クラブ選手権で)メダルを獲得した、世界一を目指せるチームだからです。

 もう一つは、日本のファンの方の前でたくさん試合ができるということ。ぜひ会場に足を運んでいただけると嬉しい。僕は子供が大好きなので、子供たちにもぜひ、たくさん会場に来てほしいと思います」

 質疑応答の間、高橋の言葉に時折頷きながら、どこかホッとした表情で隣に座っていたのが、サントリーのゼネラルマネージャーで、スカウトを担当した栗原圭介だった。

 本格的に高橋の獲得に動き出したのは日体大2年の時だった。高橋はそのシーズンからイタリアへ渡り、栗原は翌年以降、イタリアにも会いにいった。

 22-23シーズンに会った際は、「もう1シーズンはイタリアでやりたい」と振られた。

 23-24シーズンは、11月中旬にモンツァを訪れじっくり話をした。一番訴えたかったのは次の2つ。

「一緒に世界一を目指そう」

「SVリーグをともに盛り上げよう」

 ただ、「その時はすぐに日本でプレーしようという考えではなかった」と高橋は振り返る。

 栗原は「そりゃすんなりはいかないですよね。基本的に彼は海外志向というか、海外で3年やっていて、日本ではやったことがなかったので」と苦笑する。

 風向きが変わったきっかけは、昨年12月の世界クラブ選手権だった。

「世界3位になったのが大きいのかなというのは正直あります。もしうちが世界3位になっていなかったら、わからなかった」

 サントリーは昨年5月のアジアクラブ選手権で日本勢として初めて優勝し、出場権を得た世界クラブ選手権でも3位に。栗原が口にする“世界一”が絵空事ではないと証明された。