ソフトバンクの「元二刀流」がバースデー弾 焦りを乗り越え、22歳の誕生日に自ら祝砲

AI要約

ソフトバンクの育成4年目、桑原秀侍内野手(22)が自身の誕生日を祝う本塁打を放つ。

桑原は今季、野手に専念し、自身の打撃力をアピールしている。

22歳の記念日に放った本塁打は6号目で、自信をつける結果となった。

ソフトバンクの「元二刀流」がバースデー弾 焦りを乗り越え、22歳の誕生日に自ら祝砲

 ◆交流戦・ソフトバンク4軍6―1宮崎サンシャインズ(29日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクの育成4年目、桑原秀侍内野手(22)が自身の誕生日を祝う本塁打を放った。

 「5番左翼」でスタメン出場。4回1死三塁で相手投手の真っすぐを振り抜いて、左越えの2ランを放った。22歳の記念日に放った一発は、今季のファーム非公式戦では6号となる。「バースデー弾はたぶん初めて」と喜んだ。

 昨季までは投手と内野手の二刀流に取り組んでいたが、今季は野手に専念する。持ち前の打撃をアピールしたくとも、出番を得ながらも1カ月ほど本塁打が出ていなかった。「なかなか自分の思うようなバッティングできなくて、焦りもあった」と明かす。打球も上がっていなかったこともあり「(さらに)上げよう、上げようと思って、逆に下から振り上げていた。それはやめようと思って、なるべくレベル(スイング)を意識した」と振り返った。

 この日は4打数2安打。本塁打の後にも安打が出たが、桑原は最初に打席に立った2回の右飛で手応えをつかんだという。「自分の中でも納得いくバッティングができた。それを続けていこうという意識で(その後の)打席に入った」とうなずいた。

 「しっかりやることをやって、アピールでして、首脳陣に注目されるように頑張っていきたい。2軍にいつ呼ばれてもいいようにしっかり準備はしていく」。年齢を重ねた分の自覚も芽生えている。

(浜口妙華)