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J1福岡FWナッシム・ベンカリファ全体練習合流「自分の価値を証明したい」今季移籍もけがで出場ゼロ「フラストレーションぶつけた」のは?
アビスパ福岡のFWベンカリファが長期離脱から復帰し、チームの練習に合流した。
けがの治療やリハビリに取り組み、復帰を見据えている。
チームは好調を取り戻し、ベンカリファも自身の価値をアピールする意欲を示している。
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負傷で長期離脱していたJ1アビスパ福岡の元スイス代表FWナッシム・ベンカリファ(32)が29日、福岡市の雁の巣球技場で全体練習に合流した。「合流は今日から。チームの練習に戻れたことが自分にとってはプラス」とサーキットトレーニングやポジショニング練習などをこなし、居残りでチームメートとシュート練習に汗を流した。
広島から移籍した今季、キャンプ中の練習試合では複数のゴールをマークするなど好調をキープしていた。だが、開幕前の脚の負傷が長引き、福岡移籍後の公式戦出場はなかった。「けがが少し長引いてしまった。いい治療とリハビリを受けたので試合に出られるよう、これから準備したい」と復帰を見据えた。
離脱中はウエイトトレーニングに「注力した」といい、上半身はパンプアップ。「試合に出られないフラストレーションをぶつけた部分があった。これから練習に入っていけるので抑えられるかな」と笑顔を見せた。
チームは25日のアウェー新潟戦に勝ち、公式戦の連敗を3で止めた。「(鶴野)怜樹がFWとしてすごくいいプレーをした。チームの雰囲気もいいですし、全員が戦術を理解してプレーしている」と刺激を受ける。
6月2日はアウェー柏戦、同12日は天皇杯2回戦の福山シティ戦、そして同16日にホームで鳥栖との九州ダービーと続く。「他の(福岡の)FWと同じようにハードワークをして自分の価値を証明してシゲサン(長谷部茂利監督)にアピールして試合に出られるようにしたい」と意欲を見せた。(向吉三郎)