日比野菜緒、1回戦敗退で目標のパリ五輪が遠のき、会見で涙を見せる

AI要約

日比野菜緒は世界ランキング96位のテニス選手で、パリ五輪出場が最大の目標だったが、同80位のベルナルダ・ペラに完敗した。

前回のウィンブルドンでフルセット勝利していた日比野だが、今回は相手の完璧なプレーに歯が立たず、敗れた。

一回戦敗退により、五輪出場の可能性が低くなり厳しい状況に直面する日比野は、涙ながらに自身の厳しい現状を認識していた。

日比野菜緒、1回戦敗退で目標のパリ五輪が遠のき、会見で涙を見せる

 【パリ27日=吉松忠弘】世界ランキング96位で、パリ五輪出場を今年の最大目標においていた日比野菜緒=ブラス=が完敗した。同80位のベルナルダ・ペラ=米国=に2-6、0-6の59分で敗れた。コートは違うが、2021年ウィンブルドン1回戦では、日比野がフルセットで勝っていた。それだけに、全く歯が立たない完敗に「自分が100%出しても、相手が120%出したら勝てない。どの選手でも、あれだけミスをしない日は少ない」と、がっくりだ。

 1回戦敗退で、現在の世界ランキングを伸ばせる可能性が低くなった。五輪の出場権は、今大会終了後の6月10日に発表される世界ランキングで決まる。カットラインが70位前後と予想されるため、日比野はパリ五輪出場が厳しくなることに「2年前に調子を落とした時に、五輪を達成するために頑張ってきた」と言うと、思わず涙をぬぐった。