第一人者、錦織が再び大舞台に 厳しい条件、直前の出場表明

AI要約

錦織が左膝の故障を克服し、全仏オープンに出場した。

調整不足で前哨戦にエントリーしなかった錦織は厳しい条件下で戦うことになった。

錦織はランキング350位からのスタートとなり、過去の成功に比べて苦しい状況に置かれている。

 シングルス男子で日本の第一人者が大舞台に戻ってきた。錦織が左膝などに相次いだ故障を経て、2021年の全米オープン以来の四大大会となる全仏出場にこぎ着けた。

 試合自体が3月のマイアミ・オープン以来となった。エントリーしていた全仏の前哨戦には調整が間に合わなかった。球足が遅い赤土のコートはラリーが長くなる上、長丁場の3セット先取制と厳しい条件がそろう。岩渕聡コーチは「タイミングが悪い。ちょうど良くなる時がこの時だった」と語り、大会直前の出場表明は苦渋の決断だったことをうかがわせた。

 錦織は四大大会で「1、2回戦は勝って当たり前の気持ちでいた」全盛期に対し、最新の世界ランキングは350位。