BL東京・モウンガ「堀江さんのパスが50センチ後ろだったら…」

AI要約

東芝ブレイブルーパス東京が埼玉パナソニックワイルドナイツに24-20で競り勝ち、初優勝を果たした。

選手のリッチー・モウンガ選手は、意思統一と忍耐強さが勝利に貢献したとコメント。

ワクワクと落ち着いた気持ちが混ざり合った試合前の心境や、勝利後の安堵感が伝わる。

BL東京・モウンガ「堀江さんのパスが50センチ後ろだったら…」

 ラグビーのNTTリーグワン1部プレーオフ決勝は26日、東京・国立競技場で行われ、東芝ブレイブルーパス東京(BL東京、レギュラーシーズン2位)が埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉、同1位)に24―20で競り勝ち、初優勝した。BL東京のSOリッチー・モウンガ選手(30)の試合後の談話は次の通り。

 ◇「意思統一を全員ができていた」

 試合前から「どんなに苦しい状況になっても、諦めずにしがみついて戦い続けよう」とチームの中で話していた。前半は押し込まれた状況でもトライを許さなかったのは、小さな勝利だと思っていた。全員で忍耐強く前半を守り続けられたのが大きかった。

 (取り消しとなった埼玉の試合終了間際の)トライを取られた瞬間は、いろんな感情が頭を駆け巡った。TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)が介入した時、「まだ(チャンスが)あるかもしれない」と思った。

 ラグビーという競技を象徴するような、本当に細かい瞬間で勝負が決まるような試合だった。最後に(スローフォワードと判定された埼玉のフッカー)堀江(翔太)さんのパスが50センチ後ろだったら、結果は全く逆になっていた。

 埼玉はどの要素もすごく高いレベルにあるチームで、レギュラーシーズンも負けた相手。優勝杯を持ち帰るためには、この80分で彼らを上回ることが必要だと理解していた。過去がどんな結果だとしても、「この80分だけだ」という意思統一を全員ができて、試合に臨めていたのが大きかった。

 (試合前は)どちらかというと落ち着いていたが、ワクワクした気持ちも混ざったような感情だった。今は勝ててほっとした気持ちが一番大きい。