新十両の阿武剋が13勝目 1場所で新入幕の可能性残す「まわしを引けば相撲になる」

AI要約

東十両12枚目の阿武剋が13勝目を挙げ、新入幕の可能性を残す。

若隆景が14勝目を挙げ、優勝は逃したが、朝紅龍を破った。

阿武剋は次の名古屋場所で新入幕の可能性を感じて稽古に励む。

新十両の阿武剋が13勝目 1場所で新入幕の可能性残す「まわしを引けば相撲になる」

<大相撲夏場所>◇14日目◇25日◇両国国技館

 東十両12枚目の阿武剋(おうのかつ、24=阿武松)が13勝目を挙げ、1場所での新入幕の可能性を残した。

 若隆景が14勝目を挙げたため優勝は逃したが、朝紅龍を送り倒しで破った。

 左四つで組みながら、膠着(こうちゃく)状態が続いた。粘り強く前に出て、最後は送り倒し。「いい形ではなかった。焦らず着々と勝てる体勢を作ってから出た」と狙い通りに勝負を決めた。

 昨年11月に幕下15枚目格付け出しでデビュー。3場所で十両に昇進し、いきなり優勝争いに絡んだ。「負けた2番が悔しい。この悔しさを忘れずに来場所に生かせるように稽古したい」と笑顔はなかった。

 「まわしを引けば相撲になる。前に押して攻めれば、来場所でも良い相撲がとれると思う」。次の名古屋場所で新入幕の可能性を残した場所に、手応えを感じた様子だった。