20歳の新星ムぺシペリカールがツアー初V キャリア最高位更新し全仏オープンへ<男子テニス>
20歳のワイルドカード選手がATPツアー初優勝を果たす。
激戦のフルセットで勝利し、全仏オープンに向けて自信をつける。
勝利後のコメントでは大会での成長と自己最高ランクへの浮上を語る。
男子テニスのオープン・パルク(フランス/リヨン、クレー、ATP250)は25日、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク117位のG・ムぺシ ペリカール(フランス)が第6シードのT・M・エチェベリー(アルゼンチン)を6-4, 1-6, 7-6 (9-7)のフルセットで破り、ツアー初優勝を果たした。
20歳のムぺシ ペリカールは世界ランク117位で今大会はワイルドカードで出場。1回戦でL・ソネゴ(イタリア)をストレートで下すと、2回戦は不戦勝で8強入り。準々決勝ではH・ガストン(フランス)、準決勝で第2シードのA・ブブリク(カザフスタン)を撃破してツアー初の決勝に駒を進めた。
決勝戦、第1セットでは10度のブレークポイントを握られながらも1度のブレークに抑えたムぺシ ペリカールが先行。しかし第2セットはセカンドサービス時にわずか1ポイントしか獲得することができずにセットカウント1-1に追いつかれる。
ファイナルセット、ゲームカウント5-5で迎えた第11ゲームでブレークに成功したムぺシ ペリカールだったが、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなる第12ゲームでブレークバックを許しタイブレークへと突入する。
タイブレーク、ミニブレークの奪い合いとなるなか、互いに1度ずつマッチポイントを凌いで迎えた16ポイント目で4度目となるミニブレークに成功したムぺシ ペリカールが2時間28分の激闘をものにした。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはムぺシ ペリカールのコメントが掲載されている。
「クレイジーで、とてもいいファイナルだった。第2セットは劣勢だったけど、なんとか挽回できた。この大会で優勝できてとてもうれしいし、ローラン・ギャロスに向けて大きな自信になったよ」
ムぺシ ペリカールは自己最高の世界ランク66位へ浮上して全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)へと臨む。