チーム奮い立たせた執念 小笠原、久々の援護呼び込む―プロ野球・中日

AI要約

小笠原の奮起でチームが逆転勝利を収める

小笠原の好投に援護点がつき、チームは44イニングぶりに勝利

立浪監督も小笠原の気迫を賞賛

チーム奮い立たせた執念 小笠原、久々の援護呼び込む―プロ野球・中日

 執念がチームを奮い立たせた。

 巨人に2点リードを許していた五回無死一塁、中日の先発小笠原はバントの小飛球を果敢にダイビングキャッチした。「けがのリスクなんて考えなかった」。地面に胸をたたきつけられたが、トレーナーを制して続投。岡本和と岸田を打ち取った。

 これを見た野手陣は六回に奮起。細川が「頑張っている小笠原さんを援護したかった」との思いで適時打を放ち1点を返すと、続くカリステの2点二塁打で逆転。くすぶっていた打線に火が付いた。

 防御率1点台と好投を続けながら、今季初勝利を挙げた4月9日のDeNA戦を最後に味方の援護に恵まれなかった小笠原。この日も低調な打線は滑り出しが鈍かったが、左腕はマウンドでしぶとさを発揮。切れのある直球を軸に多彩な変化球を丁寧に投げ分け、44イニングぶりの援護点を呼び込んだ。

 小笠原は「先制を許したけど、野手に助けてもらった」とチームメートに感謝。立浪監督は「小笠原の気迫。打線にいい形でつながった」とたたえた。