ソフトバンク投手陣が〝神領域〟 40試合目でチーム防御率1点台に再突入 小久保監督が語る大崩れしない強さ

AI要約

ソフトバンクは今季5度目の完封勝利でチーム防御率を1.98とし、〝神の領域〟へ再び足を踏み入れた。

投手陣は安定した成績を残しており、先発投手が試合を作り、救援陣も1点台の防御率を誇る。

投手陣は登板間隔が空いても結果を残し続け、チームに〝うれしい悩み〟をもたらしている。

ソフトバンク投手陣が〝神領域〟 40試合目でチーム防御率1点台に再突入 小久保監督が語る大崩れしない強さ

 ソフトバンクは今季5度目となる完封勝ちで、チーム防御率が1.98と1点台になった。今季40試合目、6試合ぶりに〝神の領域〟へ再び足を踏み入れた。23安打21得点の記録的大勝に隠れる形とはなったが、投手の働きは確か。小久保監督は試合後、「投手が付き合うことなく自分の仕事をしたのが評価ですね」と打線だけではないと評価を下していた。

 まずは先発有原が6回57球で無失点。大量得点でリズム的に難しい中でも丁寧な投球でホームを踏ませなかった。7回からは又吉、杉山、岩井の3投手も無失点リレーを見せて勝利をつかんだ。

 先発は平均投球回がリーグ2位の6.22イニングで、防御率は同1位の2.14と安定した成績を残している。小久保監督も「(投手陣は)開幕からずっと(好調)ですよね。ゲームを序盤で壊してしまうようなゲームがない。それが今の位置にいる要因の一つでもありますし」と先発陣が試合を作っていることを挙げる。

 救援陣もリーグ唯一の1点台となる防御率1.65の成績を残す。藤井、松本裕、オスナらの勝ちパターンや、ヘルナンデス、津森、又吉などの実績豊富な投手だけでなく、長谷川、杉山らも結果を残していることが好成績に直結している。

 特筆すべきは登板間隔が空く中でも結果を残し続ける投手が多いことだ。21日の又吉は中6日、杉山が中5日、岩井に関しては4月30日以来21日ぶりのマウンドが無失点。倉野投手コーチは「状態がしっかり確認できたことと、自分の球が投げられていたっていうのは確認できたのは良かった」と収穫を語る。その上で、「こうやって定期的に、なるべく使ってあげたいんですけど。中継ぎはちょっと間空いてしまうとちょっと難しい部分はある。そこは一番僕らも難しいところ。もっと本当は投げて状態をこう良くしたり、キープしたりっていうのはしたいとは思ってるんですけど」とチームが好調だけに起用が難しい投手も出ている現状を明かした。

 倉野コーチは「これからどんどん上がっていくという風には思ってますね」と続けた。すきのなさを見せているソフトバンク投手陣だが、まだまだ状態が上がる。首脳陣の〝うれしい悩み〟はまだ続きそうだ。(鬼塚淳乃介)