阪神・佐藤輝 最短25日1軍へ復活のろし!降格後初豪快アーチ! 右手一本で右翼席へ「やることしっかりやって」

AI要約

2軍調整中の阪神・佐藤輝明内野手が降格後初のアーチを放ち、打撃の状態が上向いていることが報じられた。

佐藤輝は悔しい結果が続いた中で待望の一発を記録し、再昇格の可能性が高まっている。

和田監督は佐藤輝の成長を期待し、1軍復帰が待ち遠しい気持ちを表明した。

阪神・佐藤輝 最短25日1軍へ復活のろし!降格後初豪快アーチ! 右手一本で右翼席へ「やることしっかりやって」

 「ウエスタン、くふうハヤテ3-18阪神」(21日、草薙総合運動場野球場)

 2軍調整中の阪神・佐藤輝明内野手(25)が21日、ウエスタン・リーグのくふうハヤテ戦(静岡)で降格後初アーチを放った。七回の第5打席に右手一本で右翼スタンドに運んだ。これで3試合連続安打&打点となり、打撃の状態も上向き。一進一退の戦いが続く1軍の起爆剤として再昇格の道筋が見えてきた。

 豪快な打球が草薙の夜空に放たれる。観客がどよめく中、白球は右翼スタンドへ。佐藤輝は悠々とダイヤモンドを一周。待望の一発に「テルー!テルー!」と大歓声が降り注いだ。

 「いい当たりが出たのは良かったなと思います」

 4試合連続「4番・三塁」で出場。七回先頭で迎えた第5打席だった。代わったばかりの奥田域と対峙(たいじ)。「球が遅かったので、しっかり引きつけていきました」とカウント1-1から、左腕の114キロ低めスライダーを一振り。最後は右手一本でスタンドへ運ぶソロに。降格後4試合目で初アーチとなった。

 この日は再三のチャンスに悔しい結果が続いていた。第2打席は無死満塁と絶好機で回ってきたが、右腕・モラの高め直球に空振り三振。歓声はため息に変わった。

 持っている男は、第3打席も無死満塁で迎えた。モラのスライダーを2球連続ファウルとした3球目、再び来たスライダーを捉えた。痛烈な打球は一、二塁間へ抜けたと思われたが、一塁・福田がダイビングキャッチ。好守に阻まれ、惜しくも追加点を挙げることはできず。「相手がうまかったんじゃないですか」と淡々と話した。

 初回には1死一、三塁でストレートの四球を選び、好機を拡大。六回1死でも四球を選びチャンスメークし、一挙5得点につなげた。試合前までは直近2試合連続で適時打も放っており、打撃は上向きの様子だ。

 ただ、和田2軍監督は「こっちに来てから、左ピッチャーのコンタクトがいいかな。右の甘い球はちょっとまだ捉え切れてない部分があるんでね」と評価。「そこら辺をもう少し精度を上げて、集中力も含めて一振りで捉えるくらいのところが出てくると、状態も上がってくると思うので」とさらなる奮起を促した。

 1軍は村上が精彩を欠き、打線も打ちあぐねて敗戦。それだけに佐藤輝の復帰が待ち遠しい。最短では25日に昇格が可能だが、「それは僕が決めることじゃないのでね。こっちでやることをしっかりやって、頑張りたいと思います」と背番号8。静岡でも練習から「テルー!頑張れー!」と温かい声援が飛んでいた。虎党はみんな待っている。成長した姿で、必ず1軍の舞台に戻る。