朝と深夜のレースを走る24歳の競輪選手、ミッドで決勝進出も"時差ぼけ"に苦しむ「寝つけなくて…」

AI要約

石川航大が準決勝で連勝し、チャレンジ決勝に進出。初対戦の松田昂己に勝利し、持ち味を存分に発揮。

石川は準決勝前夜に体調不良を訴え、集中力が欠如していたが、決勝では先を見据えて集中し、強烈な走りを見せた。

同期で同学年の枝村弘樹も好調であり、宮崎支部からの若手選手たちの活躍が期待される。

朝と深夜のレースを走る24歳の競輪選手、ミッドで決勝進出も

 久留米競輪場のミッドナイト「オッズパークのオズパ祭2杯(F2)」が18日、2日目を開催。最終日7Rのチャレンジ決勝に出走する石川航大(24歳・宮崎=123期)に話を聞いた。

 石川航大が準決勝6Rを逃げ切って連勝で決勝進出。準決勝3個レースの中で唯一、松田昂己との123期対決になったが、松田の仕掛けを最後まで突っ張り切った。

「松田君のタイプ的に出られたらマズいなって思って。ずっと突っ張るつもりでした。ラインで決められたし良かったです」

 逃げてさらに持ち味を発揮する松田とは初対戦。相手の強みを封じた完勝劇にも表情はなんとなく冴えない。

「なんか昨晩、寝つけられなくて…。朝も少し寝坊してしまって体のリズムがなんとなく良くなかった。最近はモーニングが多かったのもあるのかな。せっかく函館記念で師匠の久島尚樹さんが(久島の)弟弟子の田村大さんとワンツーを決めたのに、それも見逃しちゃったんです。見そびれちゃったって書いといてください。アップの段階から集中出来ていない感じもあったし、もう何も考えずに突っ張っちゃおうって思って走りました」

 ミッドナイトは6節前だった3月の武雄以来で、直近5節のうち4節がモーニング開催。初日のレース後はこんなコメントは出なかったが、開催中に"時差ぼけ"のような症状が訪れてしまった。

「今後はこういうのもあるって覚えておきます。決勝も同期対決。勝つことも大事だけど、7月からの1・2班戦でしっかり戦える事の方が重要。ゆくゆくは師匠の久島さんを引っ張るのが夢。頑張ります!」

 久留米に入る前に同期で同学年で同じ宮崎支部、さらに師匠も同じ久島と共通点が多い枝村弘樹が富山で2節連続Vを飾った。選手数が多いとはいえない宮崎支部も楽しみな若手が増えている。準決勝後の夜はしっかり寝つけられたのだろうか。

 石田典大、中岡海と同期対決に挑む決勝も、石川が先を見据えた戦いで力を出し切る。(netkeirin特派員)