なんてこった！“大谷勝負”で生まれた伝説の光景 「ピッチャーが頭を抱えた」50-50達成の歴史的瞬間

【MLB】マーリンズ 4－20 ドジャース（9月18日・日本時間19日/マイアミ）

　ドジャースの大谷翔平投手が、勝てば自身初のプレーオフ進出が決まるマーリンズ戦で、6打数6安打3本塁打10打点という未来永劫語り継がれるであろう活躍を見せ勝利に貢献した。

　3本塁打は第4打席から3打席連続となる49・50・51号だったが、ドジャースの選手としても球団初となった50号は、前の打席ホームランを打っていた大谷が申告敬遠されることも十分考えられる場面。しかしマーリンズのシューメーカー監督は勝負を指示し、投手のバウマンも真っ向勝負を選んだ結果の歴史的な一発となった。

　この日も「1番・DH」でスタメン出場した大谷は、4打数4安打1本塁打5打点2盗塁という手が付けられない状態で7回の第5打席を迎えた。前の打席で大谷はホームランを放ち「49本塁打49盗塁」をマークしている。この打席は2死二、三塁の場面だったこともあり、試合の中継内でも敬遠の可能性にも触れられていた。

　ここでマーリンズベンチは勝負を選択。現地中継ではシューメーカー監督が敬遠策を唾棄するように却下する様子が捉えられ、試合後のインタビューでも「僅差の展開だったら歩かせていたかもしれないが、そうではなかったのでリスペクトを示し勝負した」と語ったことが複数メディアで伝えられている。しかもマウンドにいるのは、前日の試合でピンチの場面で大谷を迎えたところでマウンドに送られ、見事大谷を三球三振に切って取ったバウマンだ。バウマンはナックルカーブとストレートで大谷を追い込むと、4球目もナックルカーブを投げ込んだ。

　これを大谷はうまく引き付けて弾き返すと、大きな打球が左中間へ。すぐにスタンドインを悟ったのか、打たれたバウマンは打球方向を振り返りながら頭を抱えるような仕草を見せる。2夜連続での大谷斬りはならず、「50-50」達成の相手役となってしまった。

　これにはSNSでも「大谷選手に50号目を打たれた瞬間ピッチャーが（うわ、メモリアル俺やん、、）っていうリアクションしてるのかわいそうだけど可笑しい笑」「ピッチャーが一瞬頭を抱えた姿がなんとも… この映像ずっと使われるだろうからなぁ…気持ちわかるわ」と同情の声が寄せられた。また相手ベンチの采配に対しても「次のベッツも守備固めか休養で別選手になってたから、普通は敬遠だよな」「勝負してくれたのがありがたい」「相手が地区優勝やポストシーズン進出を争っているチームだったら、あの点差でも申告敬遠してきたかもしれない」といった声が上がったほか、大谷にも「大谷選手50号で、ビジターのカーテンコールも珍しいけど、そのとき相手チームのベンチにも心遣いのアクションをしているのには感服の一言しかない」といったコメントも見られた。

　この日の大谷の50号は、野球とファン、そして大谷に対する相手チームのリスペクトから生まれたものと言えるようだ。

（ABEMA『SPORTSチャンネル』）