連覇かかるも気になる肩の状態… 谷原秀人はいたって冷静「もうちょっとですね」

AI要約

昨年大会を制した谷原秀人が、肩の不調に苦しむ中、再び輪厚コースに挑む様子。

谷原は予選通過を目指し、コンディションを整えるために献身的に練習を行っている。

50回目の記念大会に向け、谷原は歴史ある名門コースでの優勝に対する意味を語る。

連覇かかるも気になる肩の状態… 谷原秀人はいたって冷静「もうちょっとですね」

<ANAオープン 事前情報◇11日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>

昨年大会は首位と3打差から出た谷原秀人が、ボギーなしで5つのバーディを奪って逆転勝利。19度目の栄冠を勝ち取ったあれから一年。45歳が再び輪厚へ帰ってきた。

今シーズンは肩の状態に悩まされており、8試合に出場して決勝進出は3回。最高位は6月「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」の9位に留まっている。「だいぶ動きは良くなってきて、もうちょっとですね。動かし続けないと治らない」と回復に向かっているが、万全な状態とは言えない。それでも、「だいぶ振れるようにもなってきました」と、練習場では何時間もクラブを振り続け調整を行っている姿も見られた。

ディフェンディングチャンピオンとして迎える。「今年の成績を見ても分かるように、あまり良くない状態が続いているので、とりあえずは予選通過を目指して出来ればいいかなと思います」とベテランらしく客観的に自身を分析。今できる最大限のことを目標に掲げた。

コースについては「相性は悪くない。コースも素晴らしい状態ですし、あとは自分が成績を出すだけという感じ。落ち着いて、フェアウェイキープさえできていれば良いのかな」と話す。節目の20勝まであと1つと迫っているが、「(思いは)全くないですね。ちょっとずつ積み重ねてきたものが19勝になっているだけ。一試合一試合、一生懸命やるというところですかね」と、ここでも自然体を貫く。

大会は今年で50回目の記念大会。「長年続けていただいていますし、感謝という思いで今週はプレーをします。一緒に50回目を盛り上げていきたい。100回を目指して、僕らもそれに応えられるようなプレーを出来たらなと思います」。連覇かかる一戦に気負いはないものの、節目の大会に一役買う準備はできている。

今大会で勝つことの“価値”についても述べた。「名門コース、歴史があるコースで優勝するというのは、やはり選手のモチベーションでもある。ジャンボ(尾崎)さんや青木(功)さんなどのみなさんが勝っている試合で勝ちたいというのは、選手全員が思っていること」。歴代覇者にそうそうたる名前が並ぶ伝統の一戦。そこに名を連ねたからこそ分かる、谷原ならではの言葉があった。