西武にチーム変革序章の9月…功労者がグラウンドに別れ 岡田雅利が今季限りで現役引退、既に金子侑司も表明済み

AI要約

岡田雅利捕手が今季限りで現役引退を発表。確かな守備力と明るいキャラクターでチームを支え続けた。

岡田は大阪ガスから西武に入団し、活躍。しかし近年は左膝の手術に悩まされ、苦しいシーズンを過ごす。

球団を通じて感謝のコメントを残し、ファンやスタッフに感謝の気持ちを表した。

西武にチーム変革序章の9月…功労者がグラウンドに別れ 岡田雅利が今季限りで現役引退、既に金子侑司も表明済み

 西武は3日、岡田雅利捕手(35)が今季限りで現役を引退すると発表した。引退試合や記者会見は近日中に発表される。確かな守備力と強肩でスーパーサブとして長年チームを支え、バントの技術にも定評があった。明るいキャラクターでもレオに貢献した男がユニホームを脱ぐ。

 岡田は大阪桐蔭高から大阪ガスに進み、2014年にドラフト6位で入団。1年目から出場機会を得て活躍した。17年には自己最多の68試合に出場。18、19年のリーグ連覇にも貢献した。一方で、近年は手術を受けた左膝に悩まされた。22年は1試合、23年と今季はここまで1軍の出場はなく苦しいシーズンを送ったが、ファームでは若手の相談役として多くの選手に慕われた。通算325試合で打率2割1分7厘、118安打、6本塁打、40打点。

 岡田は球団を通じて「これまでの現役生活で一番思い出に残っている試合は、2020年9月8日のオリックス・バファローズ戦で、光成(髙橋)とバッテリーを組んだ試合です。8回まで無安打で、途中ピンチもありましたが、最後は山本由伸投手に投げ勝つことができてとてもうれしかったのを覚えています」と振り返った。

 その上で「ここ数年は、リハビリ期間も長く、球団には本当に迷惑をかけてしまったと思っています。手術をして先の見えない状況から野球ができるまでの体に戻るまでサポートいただいたスタッフの皆さんにはとても感謝しています。そしてどんな時でも、ファンの皆さんの声援が僕をここまで支えてくれました。登場曲の最後に『おかだ!』と言ってもらったときの鳥肌は忘れられません。応援ありがとうございました」とした。

 渡辺久信ゼネラルマネジャー兼監督代行は「岡田はチームになくてはならないスーパーサブでした。けがもあって、大変な時期を過ごしていましたが、ファームでも必死に練習をして、良い見本を見せてくれましたし、若い選手の相談にも乗りながら、時には厳しく助言するなど、多くの場面でライオンズにとても貢献してくれました」とコメントした。

 チームでは金子侑司外野手(34)も今季限りでの現役引退を発表している。