関脇降下の貴景勝はぶつかり稽古で調整 師匠「(状態は)徐々に上がってきている」 秋場所8日初日

AI要約

大関から陥落し、関脇として臨む貴景勝が稽古に参加。大関陥落を受け、首に慢性的な痛みを抱えつつも、大関返り咲きに向けて調整中。

貴景勝は夏巡業を全休し、首の具合を考慮しつつ稽古を進めている。師匠も慎重な調整を強調。

今場所での成績が大関復帰の鍵を握るが、貴景勝は首の状態を優先しつつ、着実な調整を行っている。

関脇降下の貴景勝はぶつかり稽古で調整 師匠「(状態は)徐々に上がってきている」 秋場所8日初日

 大関から陥落し、大相撲秋場所(8日初日、東京・両国国技館)では関脇として臨む貴景勝(常盤山)が2日、東京・板橋区の部屋での朝稽古に参加した。四股やスクワット、腕立てなどの基礎運動で汗を流し、稽古終盤では幕下・若ノ勝を相手に土俵外でぶつかり稽古を行った。

 9度目のカド番で迎えた7月の名古屋場所で5勝10敗に終わり、2度目の大関陥落が決定。関脇に降下するのは、最初に大関から番付を下げた2019年秋場所以来となった。夏巡業は全休。今場所で10勝を挙げれば、1場所での大関返り咲きがかなうが、首には慢性的な痛みを抱える。師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)は「(状態は)徐々に上がってきている。最初は立ち合いだけだったが、今はぶつかり稽古もしている」と初日へ向けて段階を踏んでいるが、「これからガンガンやるのは、首の具合もあるので、ぶつかり稽古ぐらいです」と語り、今後も慎重な調整が続く。(大西 健太)