スロット・リヴァプールが守備的MFに求める能力とは?フラーフェンベルフの可能性を現地記者が分析

AI要約

リヴァプールは新監督の下で2連勝し、開幕を飾っている。

守備的MFの補強の必要性があったが、ライアン・フラーフェンベルフがシステムに適合し、高い評価を得ている。

フラーフェンベルフはポゼッションを重視し、攻守に渡る影響力を持っている。

スロット・リヴァプールが守備的MFに求める能力とは?フラーフェンベルフの可能性を現地記者が分析

リヴァプールの守備的MFについて、『The Athletic』のグレッグ・エヴァンズ記者が分析している。

アルネ・スロット新監督の下でシーズン開幕を迎えたリヴァプール。するとイプスウィッチ(2-0)、ブレントフォード(2-0)とプレミアリーグ開幕から複数得点&無失点で2連勝を飾る見事なスタートを切っている。

昨季は日本代表MF遠藤航が務めた守備的MFだが、リヴァプールは今夏に補強の必要性が叫ばれ続けていた。実際にスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得に動いたことも伝えられていたが、選手が残留を決断して補強は失敗。その後も代役を獲得していない。それでも、スロット監督は開幕2試合でライアン・フラーフェンベルフを起用し、オランダ代表MFのパフォーマンスは現地で高く評価されている。

そしてエヴァンズ記者は「フラーフェンベルフはリヴァプールのNo.6問題に終止符を打つのか?」と題し、「安定した開幕を迎えたリヴァプールで傑出している1人がフラーフェンベルフ。スロットの下で端役から台頭している」と分析した。

「昨季はチーム内でポジションを確保できなかったが、今季はスロット・システムにおける守備的MFの役割に馴染んでいるようだ。彼は足が速く、ゴールに背を向けてのプレーも、狭いエリアでのプレーも問題ない。これらはいずれも、スロットがNo.6に求める条件だ」

「確かにタックルで相手アタッカーを崩す粘り強いボールウィナーにはならないだろうが、スロットはそれを望んでいない。指揮官はNo.6について、コントロールされた素早いビルドアッププレーを通じて、ポゼッション重視のアプローチを牽引することだけに集中できるサポートが十分にあると考えている。初期の兆候は明るく、ブレントフォード戦ではチーム全体で92%のパス成功率を記録。これはリヴァプールにとって、プレミアリーグでの直近20年で最高の数値だ。そして、特にフラーフェンベルフの影響力は非常に大きい」

また、フラーフェンベルフのプレーについて「落ち着いているがボールに触りすぎない。小さなフリックや素早くボールを離すことで大きなインパクトを与えている。相手のライン間に落ちて相手に囲まれても、そこは彼が最も影響力を発揮できる場所だ。味方DFにスペースを与えることも、反転して攻撃を開始することもできる」と高く評価している。