渡辺雄太が千葉J入団会見「どこより熱量くれた」/Bリーグ

AI要約

渡辺雄太がBリーグ千葉Jへの入団を決め、その背景や意欲、チームとの関係を明かす。

渡辺はNBAでのプレーから精神的に疲弊し、千葉Jが提供する環境に期待を寄せている。

千葉Jへの加入によりファンクラブや経済効果が増加し、日本でのプレーに意気込む渡辺の抱負を述べる。

バスケットボールの米プロ・NBAで6シーズンプレーし、今季から国内でプレーする渡辺雄太(29)が27日、Bリーグ1部(B1)の千葉Jへの入団会見を東京都内で行った。

背番号1の赤いユニホームを手に笑顔を見せた渡辺。今年4月にNBAでの契約を打ち切ってBリーグでプレーする意向を明らかにして以降、国内約20のクラブからオファーを受けた。「どのチームも魅力的なオファーで熱量を感じたが、ジェッツがどこよりも熱量をくれた」と千葉Jを選んだ理由を明かした。

渡辺は4月の帰国会見で、新チームを選択する上での最大の条件に、自分を獲得したいという熱量を感じることを挙げていた。またNBAでの厳しいサバイバルレースの中で精神的に疲弊し、最後はコート上でプレーできない状態に追い込まれていたことも告白していた。

千葉Jの池内勇太GMは渡辺がNBAでプレーしている期間、毎年オファーをしていたと明かした。その上で今回の交渉にあたり、精神面のサポートも約束したという。「交渉の前に専門家に話を聞いて、メンタル面からバスケに打ち込めるように環境を整えると話をした」。

渡辺は「メンタルはセンシティブな問題で話題にしたくないのが普通だが、ジェッツだけは、そこを全力でサポートしたい、僕がバスケットを十分楽しめる環境を作りたいと強調してくれた」と説明した。

千葉Jには渡辺と仲が良い富樫勇樹(30)が所属しており、その関係で渡辺は帰国した際に千葉Jの試合を観戦していた。千葉Jは今年開業した船橋市の「ららアリーナ東京ベイ」をホームとする。

渡辺の加入が報道されて以降、「ファンクラブの会員数は昨季と比べても増えている。ユニホームも昨季より倍近い売り上げで、経済効果を感じている」とはクラブの田村征也社長だ。

パリ五輪から帰国し、しばらく休んだ後、数日前から千葉Jの練習に参加しているという渡辺。「すごくいい雰囲気で、高い競争心、高い目標へ向けて、いい環境で練習ができている」と笑顔で話す。代表以外で日本でプレーするのは香川・尽誠学園高時代以来。「日本の皆さんの前でプレーできるのを楽しみにしているし、米国で成長した姿を見せたい」と決意を表した。

「(Bリーグは)僕にとっては初めての経験。どのチームとの対戦も楽しみ。アウェーで、国内でもまだ行ったことがないところに行けるのも楽しみ。単純に、日本で長く生活するのも久しぶりなので、そこも楽しみ」と渡辺。「元NBA選手として期待に応えられるプレーを発揮できたら。目の前のことを全力でやれば結果はついてくる。コートでしっかりしたプレーをし、ジェッツを優勝に導くためにやって、結果として日本バスケの発展につながっていけばと思う」と抱負を語った。