菊池雄星、一発に泣き7勝目を逃すも、移籍から登板試合はアストロズ5戦5勝『優勝請負人』の役割は十分に果たしている

AI要約

菊池雄星投手がアストロズの試合で先発し、5回3分の2を2安打で3失点。手厚いフォローでチームに貢献。

強力なオリオールズ打線相手にノーヒットノーランまで快投するも、一瞬の乱れで同点3ランを浴びる。

トレード移籍後、5試合全勝の活躍で球団も称賛。菊池の活躍が注目を集める。

菊池雄星、一発に泣き7勝目を逃すも、移籍から登板試合はアストロズ5戦5勝『優勝請負人』の役割は十分に果たしている

◇25日(日本時間26日)MLB オリオールズ3―6アストロズ(ボルティモア)

 アストロズの菊池雄星投手(33)は敵地のオリオールズ戦に先発。5回3分の2をわずか2安打に抑えるも、3失点で7勝目はならなかった。98球で5奪三振、2与四球。

 『優勝請負人』としての役割を十分に果たしている。3―3と同点の6回2死一塁。交代を告げるためマウンドに赴いたエスパーダ監督は、手を2度たたいて菊池をねぎらう。カラティニ捕手もグラブタッチを求め、バッテリーの共同作業に満足そうな表情だった。

 オリオールズ打線の今季198本塁打はメジャートップ、655得点はリーグ2位。そんな強敵を相手に菊池は最速98・8マイル(約159キロ)の直球とスライダーを中心に組み立て、4回までノーヒットノーランの快投。だが、5回はヒメネスにこの日初ヒットを右前へ打たれると、四球で1死二塁とした。

 ここでウリアスにカウント1―2から狙い通り高めにボール約2個分は外れている156キロ直球を投げ込んだが、結果は左中間への同点3ラン。試合を全米中継したスポーツ専門局ESPNのデビッド・コーン解説者は「ストライクゾーンからあれほど高めに外れた95マイル(約153キロ)以上の直球をこんなに強くたたかれるシーンはほとんど見ないんだがな」と、菊池に同情した。

 それでも、7月末のトレード移籍以来、アストロズは菊池の登板試合で5戦5勝。球団地元紙ヒューストンクロニクルは「菊池はトレードで加入して以来、全5試合で6回のマウンドを踏み、防御率2・89だ」と称賛した。(写真はAP)