今永昇太、「新人王レースを制するのは誰だ」米アナリストが4位に選出「年間を通じてずっと安定」

AI要約

カブスの今永昇太投手は、ナ・リーグの新人王レースで4位に選出される厳しいポジションにある。

アナリストは今永の安定性や成績を評価し、球場要素を考慮した防御率やWHIPなどの数字も紹介した。

一方で、アナリストは新人賞の定義に疑問を呈し、今永や他国籍選手の参加についても議論を展開した。

 カブスの今永昇太投手(30)が、ナ・リーグの新人王レースで厳しいポジションに置かれている。レッズとナショナルズでGMを務めたジム・ボーデン野球アナリストは23日(日本時間24日)、「ナ・リーグ新人ランキングトップ10 新人王レースを制するのは誰だ」のタイトルで米ジ・アスレチックに寄稿。今永を4位に選出した。

 「カブスのために年間を通じてずっと安定している。23試合中20試合で自責3以下、9勝3敗、防御率3・11。『ERA+』134、WHIP1・07だ」。ちなみに「ERA+」は球場による有利不利の要素を加味し、リーグ平均を100で換算した防御率。また、「WHIP」は、イニング当たりの与四球+被安打数。近年は重視傾向が強くなる一方だが、1・00で超一流とされる。

 さらに、同アナリストは今永を「ボール球をスイングさせる率はエリート級で、メジャー全体の上位2%。打者はボール球のスプリットと高めの直球をスイングし続けている。被打率は直球・228、スプリット・237で、チェンジアップ・211だ」と紹介した。

 ただ、一方で「一体どういうわけで今永やドジャースの山本由伸を『新人』と定義しなければならないのだ。日本で今永は8年間、山本は7年間プロ生活を送った。私は長年、海外リーグでのプレーはプロ生活とカウントし、新人王の選考対象にすべきではないと論じてきた。彼らを対象に含むことは賞の精神に反している」と持論を展開した。

 ナ・リーグの新人王に戻ると、米FOXベットなどの大手ブックメーカーが設定している最新のオッズは、今永が5~6番人気で100~200倍。1番人気はスキーンズ(パイレーツ)とメリル(パドレス)が2倍前後で拮抗(きっこう)している。(写真はAP)