肝心のサウジアラビア代表は強くなっているのか 国内リーグのスーパースター獲得路線には不安点も

AI要約

サウジアラビアのクラブが外国人選手枠を10名に拡大し、新たな助っ人獲得に動き始めている。

アル・アハリが注目のイングランド代表FWイヴァン・トニーを獲得を検討中で、豪華な外国人選手が既に所属している。

しかし、国内リーグでの外国人選手の優越がサウジアラビア代表の弱体化に繋がる可能性が指摘されている。

肝心のサウジアラビア代表は強くなっているのか 国内リーグのスーパースター獲得路線には不安点も

近年はサウジアラビアのクラブによる札束攻勢が話題を呼んでいるが、それは今夏も続いている。

英『Sportbible』が注目したのは、開幕を迎える2024-25シーズンからのレギュレーション変更だ。これまでの外国人選手枠は8名だったが、それが今季より10名まで拡大。そのうち2人は21歳以下の選手にする必要はあるが、それでも大きな変更点だ。

また、試合に登録できる外国人選手は8名までとなっているが、国内カップ戦となるキングスカップやスーパーカップではフルの10名まで登録可能だ。

この制度により、同メディアはサウジアラビアのクラブがさらなる助っ人獲得に動き出しやすくなったと見ている。現在はアル・アハリがブレントフォード所属のイングランド代表FWイヴァン・トニーに注目しているようだが、アル・アハリはサウジアラビア国内でも多くの助っ人を揃えるスター集団だ。

セネガル代表GKエドゥアール・メンディ、トルコ代表DFメリフ・デミラル、ブラジル代表DFロジェール・イバニェス、スペイン人MFガブリ・ベイガ、コートジボワール代表MFフランク・ケシエ、20歳のブラジル人MFアレクサンダー、アルジェリア代表MFリヤド・マフレズ、ブラジル人FWロベルト・フィルミーノ、ガンビア代表FWモドゥ・バーロウが外国人枠として登録されているが、このうち20歳のアレクサンダーはU-21の枠に入る。つまりまだ枠に空きはあるのだ。

とんでもなく豪華なチーム構成ではあるが、懸念されるのはサウジアラビア代表の弱体化だ。アル・アハリは国内でも強豪に入るが、昨季のプレイタイムTOP6は全員が外国人選手だ。リーグ戦で2000分以上プレイしたサウジアラビア人選手も1名のみとなっていて、リーグの強化が代表チーム強化に繋がるかは微妙なところ。

今夏にトニーも加われば、この路線はさらに強まるだろう。サウジアラビアサッカー界が正しい道を歩んでいるかは、まだ分からない。